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内容説明
本書は、1944年に出版されたアメリカの自己啓発の大家、デール・カーネギーの古典的名著『道は開ける』の初版本をもとに編集したものだ。
ちなみに、日本でよく知られているのは、1984年に遺族によって改訂された原書をもとに翻訳したものである。初版本には改訂版にはないエピソードが満載されている。
カーネギーには『人を動かす』と『道は開ける』という2冊の世界的ベストセラーがあり、前者は良好な人間関係を築く方法について、後者は人生全般に関する悩みについて書かれている。
『道は開ける』は自己啓発の源流といえる本で、具体例とともに、古今東西の偉人や一般人が悩みにどう向き合ってきたかが紹介されている。
悩みに対してカーネギーが提唱している解決策を要約すると、おおむね次のようになる。
1 たえず心配するのではなく、仕事や趣味や家事に没頭して忙しく過ごす
2 人々に何かをしてもらうのではなく、人々のために尽くして喜びを得る
3 暗いことを考えて悲観するのではなく、物事の明るい面を見て楽観的になる
4 昨日や明日のことを思い煩うのではなく、今日を精一杯生きて充実感を得る
5 境遇について不平を言うのではなく、恵まれている点に感謝する
本書は前向きな姿勢で人生を切り開く助けになるに違いない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
colocolokenta
11
読んでいるうちに、人生をよりよく生きるための格言集だということに気がついた。そして、さらに読んでいるうちに、世の中にはこれほど多くの人が悩み苦しんでいるのだということに気がついた。なんてことはない、みんな悩んでいるのだ。そしてその多くは、考え方を変えさえすれば取るに足らないことになる。自分の失敗を怖れず記録する勇気が持てたらいいのだが。2019/02/28
もっちー
8
読了。必要に応じて何度も読み返したい本。要約としては、あとがきに書いてある5点をみればわかる。1、何かに没頭し忙しく過ごす。2、誰かのために尽くす。3、物事の明るい面を見て楽観的になる。4、今日1日精一杯生きる。5、恵まれている点に感謝する。前向きな姿勢で人生を切り開くヒントが書かれている良書。2020/11/11
バケツ
4
無料電子書籍にあったので。完訳本も所持しているが、こちらはスキマ時間に読みやすい。2023/03/16
さわぽん
3
1944年に出版されたそう。人間は進歩しているようでしてないんですね。 忙しく働いて悩みを忘れてしまえ的な話は悩むことも大事にしたい私には合わないけど、こういう発想に救われる場合もあるだろうなと感じました。 悩みは紙に書いて1週間もしまっておけば知らん間に解決している説←ほんまそれなと笑ってしまった。価値観違っても大半の悩みはその程度みたいです。 あとは自分の事ばかりでなく人の事を考えるとか、前向きに考えるとかそういう内容をくどくどと、、いえ、丁寧に説いてはります。 2021/09/28
カスミ・トス
3
アメリカの鋼鉄王、カーネギーが書いた本。彼なりの物事の考え方が書かれており、考えさせられたりそうだなあと思うところが多々あり、さすがベストセラーだと思うのですが、いかんせんアメリカ人の本のためか、アメリカの歴史の人物だったり聖書に関する記述が多く、アメリカのことが理解できないと完全に理解するのは難しいかな、と思いました。2019/03/25