中公新書<br> 聖書、コーラン、仏典 原典から宗教の本質をさぐる

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中公新書
聖書、コーラン、仏典 原典から宗教の本質をさぐる

  • 著者名:中村圭志【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2018/12発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121024596

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内容説明

宗教にはそれぞれ教典がある。開祖やその弟子たち、あるいは教団によって書かれ、編まれ、受け継がれた「教えの原点」だ。時代が変わり、教義が揺れる時に、人々が立ち返る場所としての原典ともいえよう。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教から、ヒンドゥー教や神道、儒教・道教まで。歴史を超えて受け継がれてきた教典はどのように生まれ、何を私たちに伝えようとしているのか。信仰の核心に迫る新しい宗教ガイド。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

43
聖書・コーラン・仏典などの教典からいくつかの言葉を取り上げ、解説した本です。教典は宗教の権威や求心性にとって基本的な要素となるものですが、かつては識字率が低かったこともあって、多くの信者が接することができなかったという事情を無視してしまったり、また逆に現代のように翻訳で容易に読めるようになってくると必ずしも真理が書かれているとは思わない人たちが出てくるというのも誤りだということになります。今後原典を読む際のひとつの指標を得ることができたと思います。2019/10/01

かごむし

27
終章で、経典は教団組織や歴史的環境という文脈の中で成立していることを、生き物に例えて「経典のエコロジー(生態学)」と結んでいるが、まさにこの本の主題を一言で言い表していると思う。宗教の淵源を求めてたどりついた聖典という存在の奥には、不変の真理のようなものではなくて人の顔が見えるような気がした。3つの宗教を並べて論じていることが特長で、あまりよく知らない宗教にも親近感がわくし、自分の知っている宗教の知識を通して、宗教そのものを考えるきっかけにもなった。この著者の「教養としての宗教入門」も読んでみたくなった。2019/05/20

k sato

26
原典回帰!世界の主要宗教の書籍を何冊も読んできたが、経典を詳しく解説した教本はこれ以外にない。この本を読んで、わたしは間違いに気づいた。開祖の言動を、史実とみなして読む必然性はなかったということ。もし教義をすんなり呑み込めたなら、神あるいは預言者なのだということ。それにしても、一神教と多神教、仏教、神道の対比が分かりやすい。わたしは写経が好きで、般若心経を十回以上なぞっているが、その意味を知ることができた。世界は空っぽなんだって。南無妙法蓮華経の南無は「帰依します」を意味すると分かった。読書としては満足。2023/05/09

Francis

23
猫町倶楽部のスピンオフ勉強会での課題本。いわゆる世界三大宗教キリスト教、イスラム教、仏教、そして儒教、道教、ヒンドゥー教、神道の原典について分かりやすく解説。この勉強会では聖書の通読をしたのだけれども、聖書がどのように成立したのかこの本では分かりやすく書いてあったので、勉強会のメンバーにも大いに参考になったと思う。著者の宗教観がうかがえる文章があちこちに見られ、それも大いに参考になった。宗教に興味のある人なら必読と言える。2021/01/15

モリータ

14
旧約、新約、コーランを飛ばして神道、仏典とひとしきり通過してきているので今までのおさらいという感じ。引き続き仏典は釈迦の仏教と大乗仏教の両方を見ていくつもり。教典ではないけど、せっかくならギリシャ・ローマ神話の章もあれば世界の文化・文学的背景をなすものをより広くおさえられたかも。しかしこれぐらいの概説的内容は文学部卒業時には常識にしておきたかったですね。2018/02/18

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