内容説明
難関大学を卒業しながら、ねじ職人になった小暮祐輔。
新聞記者の妻・祥子が現地滞在ルポの企画に抜擢され単身赴任することになり、祐輔は3歳の娘・風花のために期間限定で専業主夫になったのだが……。
家事は得意、ご近所付き合いも良好。
しかし風花に問題勃発。
幼稚園に行き渋ったかと思えば、突然好き嫌いが始まって。
一方、祐輔は祐輔で偏見に凝り固まったセレブママとの攻防が待っていた?
一日を越えるごとに、ちょっとずつ家族のかたちは変わっていく。
どこにでもある家庭の、それぞれに特別なかけがえのない日々――。
【感涙必至!応援の声続々!!】
「優しさに満ちたバトンを繋いでいける幸せを感じるお話に、涙が止まりません。」楠 秋生さん
「心が鷲掴みにされるお話。ハンカチ握りしめて読みました。」はる(haru8)さん
「家庭環境の変化、その変化に影響される心理描写は必見。涙するシーンはないはずなのに涙腺が緩む。」ゆうけんさん
朝の魔物に、ママ友付き合いに大奮闘の新米主夫。
その時ママは? 娘・風花は??
お互いを思い合う家族のかたちに、心温まる涙が溢れます――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぼろ
18
育児の為に新聞記者の職を休業していた妻の祥子が職場復帰と取材の為に単身赴任する事が決まり、三歳の娘の風花の為にねじ職人として働く夫の祐輔が代わりに期間限定で専業主夫になる事を決めるが…と言うお話です。とても良かったです。幼稚園に行く事をぐずる風花の事を皮切りに色々な出来事が起きますが、祐輔さんの問題を一つずつ向き合って解決していく姿がとても好印象に残りました。また風花の友達となった明日香ちゃんの所の近藤さん親子も違った形の共働き夫婦として素敵に映りました。次巻か違う作品かは分かりませんが、次作も期待です。2019/01/31
荒川叶
14
子育ての大変さを感じながら成長する主人公。専業主婦にならなければ気づかなかった出来事。日常のことを書いたお話はリズムよく読めました2019/01/10
nemunomori
13
小さな風花ちゃんを一生懸命育てているつもりが、パパを一人前のパパに育ててくれたのは風花ちゃんでした。子育てや家事ってマイナーにとらえがちですが、そうじゃなくて生まれてきてくれた子どもがパパとママに贈る最高に素敵な時間なんだって心から思える本です。瑞々しい文章がきれいで心が洗われるようでした。2019/02/13
イシカミハサミ
12
ヒーローも魔法もない。 地道な子育ての物語。 母親の偉大さを知ったり。 ご近所のありがたみを知ったり。 どこかにありそう、 というよりはどこかにはあって欲しい、優しい物語。2022/02/21
は?
11
子育てのつもりが風花ちゃんと二人三脚で成長する 私自身の育休と重ね合わせ、あちこちで共感 ときに涙 育休前に読んでいればもっと余裕をもって子供と向き合うことができたかも 良くできた親子でうらやましい / 一気読み おもしろかった2019/07/24
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