小学館文庫<br> もつれ

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小学館文庫
もつれ

  • ISBN:9784094063738

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内容説明

予想の斜め上を行くポーランドの怪作小説!

 ワルシャワ市内の教会で、右眼に焼き串を突かれた男の遺体が見つかった。被害者は、娘を自殺で亡くした印刷会社経営者。容疑者は、彼と共にグループセラピーに参加していた男女3人と、主催者のセラピスト。中年検察官シャツキは早速捜査を進めるが、調べれば調べるほど事件の闇は深まっていく。一方で、愛する妻と娘に恵まれながらもどこか閉塞感を抱いていたシャツキは、事件の取材に訪れた若い女性記者に惹かれ、罪悪感と欲望との狭間で悶々とする。やがて、被害者の遺品から過去のある事件に気づくシャツキ。真実に手が届こうとしたその時、思わぬ事態が……。
 日本中のミステリーファンを唸らせたポーランドの怪作『怒り』、その「シャツキ三部作」の第一作がいよいよ日本上陸。ハードボイルドなのにポップ、凄惨なのに笑える、一度読んだら中年クライシス男のボヤキがやみつきに!? 予想の斜め上を行く傑作ミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

35
ポーランドの首都ワルシャワを舞台にしたオーソドックスな推理小説。主人公シャツキはやり手の検察官である一方、取材で出会った女性記者に恋心を抱き家庭との狭間で苦悩する。決してスーパースターではないこの主人公の造形が物語を多少身近に寄せている事は確かだが、ポーランドという国の持つ閉鎖性、抗えない重さのようなものが終始重たい。複雑な謎解きもこの国の文化を象徴しているような印象。また、ポーランド人の名前に馴染みが薄いため「この人は誰だっけ」と人物紹介の頁を何十回も見返さなければならなかったのも鬱陶しかったな。2019/01/08

ネコベス

27
ワルシャワ市内の教会で男が焼き串で眼を突かれて死んでいた。被害者はグループセラピーの参加者だった。検察官のシャツキは関係者を調べるが手掛かりが見当たらない。やがてシャツキは過去の強盗殺人事件との関連に気づく。オカルトじみたセラピーにはちょっと鼻白むが、妻との関係は倦怠期に入って若い女性記者に心惹かれたりエリートなのに昼食代を気にするふところが寂しい検察官シャツキの振れ幅の大きいキャラクターが良かった。2019/02/27

17
初読みの作家さん。ポーランドでは、検察官が捜査するんですね(@_@)シャッキさんは、仕事はできるのにダメダメ男子です、35歳でジジムサイ発言ばかりだし、仕事中に浮気相手と妄想するし(^^;お話しのスジに、ズルいと感じたものの楽しんだので、残り二作読み進めます♪2022/04/02

あっちゃん

17
三部作のラストを先に読了してしまい、どうしようもなく、忘れた頃と見計らって一作目を読みました(笑)途中、秘密警察とか出てきて、ビビリましたが、最後はちゃんとミステリー( ̄▽ ̄)2020/11/06

tom

14
「怒り」は、かなり面白かった。「怒り」は、シリーズ3作目。売れ行きが良かったのだろうということで、第1作が出版。カウンセリングの泊まり込みグループセッションの初日の夜、一人の男が目に焼きぐしを突き立てられて死んでいた。自殺か、でも、そんなことできないだろ、などなどと言い合いながら捜査が開始。そして、ポーランドの闇の部分や主人公の悲しい浮気など、多々入り乱れて物語が展開。かなり期待して読み始めたのだけど、妙にややこしい。事件が解決したような、してないような結末。ちょっと残念本か。2019/04/29

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