内容説明
太陽工業株式会社の新入社員・昭和太郎は、根っからの江戸っ子で、自然児のごとく振舞う。田舎のN町の工場に赴任そうそう、芸者と輪タクに相乗りしたり、ボス相手に乱闘したり、その奇行が町でも会社でも話題になる。そして、町での武勇伝が新聞にのり、会社からは要注意人物視される。だが、このアウトサイダーは、いつしか会社にとってかけがえのない重要人物になっていく。その起伏に富んだ過程を描く、ほほえましい痛快小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
7
まず、70年前の作品ってことをお断りして。タイトルはもちろん漱石の坊ちゃんからきている。新入社員の太郎は田舎の工場に配属される。そこではいかにも小物の上司がセコイ生き方をしてるのだが、ワルはそれではない。町にヤクザボスがいて警察もお目こぼし。これの息子が恋人のいる女に横恋慕して無理やり婚約したあげくに自宅に軟禁してしまうとか、こんなストーリーありえね~って感じなのだが70年前は有り得たのか。まあそれを太郎が正義感でやっつけるという話。ただし、ラストはサラリーマンの悲哀で終わる。さすがに漱石の時代とは違う。2023/02/03
カノープス
4
昭和の日本、昭和の小説、昭和のドラマ。流行作家だった源氏鶏太。しかし、本作はいけない。スイスイと話は進むが、ただそれだけとも言える。締め切りに迫られてやっつけ仕事で書き上げたのだろうか。昭和太郎はモテすぎるし(実際、源氏の小説では主人公が無闇矢鱈とモテまくる)話に深みも面白みもない。高度に複雑化した現代の小説を読んでいると、いくら半世紀以上も前の作品であるとは言えこの途方もなくお気楽な小説が微笑ましくもある。全く面白くないが。2026/03/18
秀玉
1
う~ん。内容は覚えていないが、この人の作品にはずれは無く(男性、会社員の場合かなぁ)、おもしろく、切ない感じが好きです。2021/06/05
越乃屋
0
1983/5/23読了2013/05/31
hata2
0
源氏鶏太原作ものの中では、リアルさは抑えられている方だと思うけども、最後の何とも言えない哀しさはこの作者のものだと思う。2012/04/21




