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内容説明
「どこに住んでいるか」によって感じられる住所格差。その前提にある「街選び」の条件――自治体の貧富・利便性・地盤等――は、単純に信じられてきた割に、街の未来を何も保証はしない。たとえば庶民の憧れであった「閑静な住宅街」は、住民が高齢化すれば、やがてそのまま消滅するだけだ。「住みやすい街」も税収が減る中、おんぶにだっこの住民ばかりではサービスの質を落とさざるを得なくなり、住む満足度は落ちていく。そうした中で、沈むことなく活性化していく街はどこか。住民自身がエリア・マネジメントに携わり、街の価値を創生する、新しい事例を多数紹介する。
目次
第1部 過去:まちの単機能化が進んだ2000年以前/第2部 現在:まち選びの「発見」/第3部 未来:再生と消滅の時代/1.「閑静な住宅街」という時代遅れ/2.「職住分離」という無駄/3.「住みやすいまち」という勘違い/4.「東京は冷たい」という思い込み/5.「大都市だから」という驕り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
93
図書館本。自治体やなどが努力して街の価値をあげている事例をあげているのはちょっと視点が違うので興味深く読めた。閑静な住宅街は古い考えと感じたのも。2019/06/15
ぶんこ
45
本の題名で私が思っていた内容と違っていて、論文のようでした。かなり研究されていると思いつつ読んだのですが、よく知っている場所が出てきた時点で?がつきました。詳しいようでいて詳しくない。結局は何を知らせたかったのか全く伝わってきませんでした。あまりに広い範囲を取り上げすぎたのではないでしょうか。私の小さな頭では理解できない部分が多い本でした。2019/06/22
ころこ
39
2040年に「日本」の地価が40%下がるということを東京の格差の根拠にしている一方で、東京一極集中も議論の前提にしています。人口減少する将来に郊外が廃れて都心回帰が起こるのはいうまでも無いことです。それを日本全体でみれば、東京一極集中の現象に表されています。本書に期待されるのは、東京一極集中の中に二極化が将来生じることを都心郊外の評価軸を使わないで構造的に分析することです。著者にとって良い街とは、多様性に伴う職住近接と主体的に街づくりを行っている街のことです。この内、職住近接の概念に東京一極集中の要素が混2018/12/26
おかむら
37
住みたい街ランキング的な浮かれた情報ではなく地に足のついた内容。郊外のベッドタウン(閑静な住宅地)は夫婦共働きが普通になった今は不人気で廃れていくとか。若者発の地域コミュニティで街を活性化とか。←コレ田舎でよくあるやつだけど、都会のコミュニティカフェはなんかシャレオツだったわ。素朴なやつも意識高いやつもなんかあの手のやつは良い子臭がして苦手なんだよなー。しかし都会ってそういう「つながり」とかと無縁なとこが気楽で良いところと思ってたけど、どうも震災以降変わってきてるのかな…。2019/02/07
Isamash
32
住まいと街の解説者・中川寛子2018年出版著作。確かに閑静な高級住宅地というけど買い物や通勤に不便とか思っていて著者主張には納得する部分大。ただ大好きで良く行く吉祥寺が衰退していく街として書かれていてショック。周辺で街を支えていた人々が高年齢化して、モノが売れていないと言う。確かに伊勢丹が撤退して有名な高級レストランも複数店をたたみ、若い人々で賑わってはいるが彼女彼らは高いものを購入しないし買うものはそう高くない食事くらい。また著者指摘通り遠方からヒトが集まっている訳では無い。残念ながら当たってると思った2023/08/19
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