ちくま新書<br> 大坂城全史 ──歴史と構造の謎を解く

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ちくま新書
大坂城全史 ──歴史と構造の謎を解く

  • 著者名:中村博司【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 筑摩書房(2018/12発売)
  • 初夏を満喫!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン (~5/18)
  • ポイント 275pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480071804

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内容説明

かつて浄土真宗の聖地として栄え、織田信長の後を承けた豊臣秀吉、徳川家康・秀忠まで、時の権力者が本拠地として修築を重ねた大坂城。豊臣家の居城として栄華を極めるが、大阪夏の陣で落城。江戸幕府に再築されるものの、幕末には大部分が焼失した。明治以降、大阪市民の支持を得て天守閣が復興、現在まで市民に愛され続けている。長きにわたり権力者たちの興亡の舞台となった名城を、最新の研究成果に基づき読み解く、通説を刷新する決定版通史。

目次

第一章 大坂本願寺の時代/第二章 番城の時代/第三章 豊臣秀吉・秀頼の時代/第四章 松平忠明の時代/第五章 徳川秀忠による大坂城再築工事/第六章 徳川時代の大坂城と城下町/第七章 近代の大阪城と天守閣復興

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金監禾重

9
徳川秀忠は、秀吉の大坂城を覆い隠す形でさらに巨大な大坂城を計画した。分担させられた諸大名は「晴れがましい」工区を求めた。見栄えを競ったであろうことは門付近の巨石からもわかる。鳥取池田家の巨石の運び方を伝える文献(石の大半を海に沈め船で曳いた)があるが、池田家の担当区に巨石は無いというのが不思議だ。細川忠興などは領地の豊前沓尾からはるばる石を運んだ(しっかり史料が残っているのが素晴らしい)。最も遠距離の採石地として、肥前唐津にこの時代と思われる残石があるが、玄界灘を無事越えられたのだろうか。2022/06/21

アメヲトコ

8
「全史」と銘打つだけあって、前身の本願寺時代から戦後までの大坂城のあゆみを、最新の研究成果も取り入れながら通観した一冊。一般には影の薄い番城時代や松平忠明時代をそれぞれ独立した章として取り上げているところも嬉しい。若干土地勘を要する叙述なので、冒頭に現代の大坂城と周辺の地図でも載っていたらより親切だったようにも思います。2019/08/07

Book Lover Mr.Garakuta

8
図書館本:面白かった。大坂城にまつわる逸話が、時代ごとに開設されている。2019/01/19

うしうし

7
市民図書館本。詳しく感想を書きたいが、時間がない(返却日超過)ため、後日。項目それぞれがすべて面白い。「本願寺の時代から近現代までの大坂城の変遷について、できるだけ等価的な叙述をこころがけた」(p342~343)ことが、本書の特徴であり、筆者の執筆姿勢。著者の大阪城に関する基本的な考え方や最新の研究成果の一部も披露されている。2019/02/14

katashin86

4
古代から栄える、日本の真ん中の大都市にそびえるお城の歴史を、石山本願寺のころから説き起こした一冊。 最初に行ったときは、鉄筋コンクリート造りで、史実といろいろズレていて、なんならエレベーターまである、偽物としか思えなかった昭和復興大阪城天守閣だが、今となっては豊臣・徳川の天守より長い間存在し、「大大阪時代」を象徴する登録有形文化財として認められている。何度訪れても発見のある大坂城・ひいては大阪の街に興味のある人におすすめ。2020/08/04

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