内容説明
大学生の滝本悠は、高校時代の後輩・水無月奏との失恋を引きずっていた。ある日、美大生の多岐川梓と知り合い、彼女を通じて偶然奏と再会する。再び奏に告白をするが想いは届かず、悠は二度目の失恋に打ちひしがれる。梓の励ましによって悠は次第に立ち直っていくが、やがて切ない結末が訪れて…。諦めてしまった夢、将来への不安。そして、届かなかった恋。それはありふれた悩みを持つ三人が、一歩前に進むまでの物語。ページをめくるたびに心波立ち、涙あふれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吊り太郎
28
JUN SKY WALKER(S)の「休みの日」を小説化した作品。原曲は、聞いた事ありませんが、サブタイトルの「その夢とさよならの向こう側には」この言葉が読了後に深くはまりました!休みの日が続けば良いと誰もが思う事であり現実では、時間は進んで行く。悠、梓、奏の3人の未来と現在を一歩進んで行くまでの物語。エピローグで、奏の気持ちが解り、やっぱりそうなのかと納得し、プロローグでの梓のやり取りから、エピローグで描かれた悠と梓の、その後が感動的でした!時計がヤバイです!やはり時を刻む物がキーポイントなのでしょうか2019/01/17
よっち
28
高校時代の後輩・奏との失恋を引きずっていた大学生の滝本悠。ある日、印象的な出会いを果たした美大生の多岐川梓を通じて同じく美大生になっていた奏と偶然再会する青春小説。素直で不器用な多岐川梓のありように少しずつ惹かれてゆく繊細な距離感があって、一方で縁はあるのにどうにも巡り合わせの良くない奏との関係が切ない展開でしたけど、どんどん追い詰められて余裕がなくなると、かけがえのない存在でもすれ違いから上手くいかなくなることありますよね。だからこそ不器用な決着しか知らなかった彼らに希望が垣間見えた結末で良かったです。2018/12/26
チェス
5
恋愛における楽しさ、辛さ、狡さ、心で思うようにはいかない感じがでていたかなぁ。恋愛ってむずいなぁ。楽しめた。2021/02/26
けい
3
物語をサブタイトルが上手くまとめてる。とにかく登場人物が素敵な人ばっかり。語り手が替わりながら物語が進んで読みやすい2019/07/17
n
3
「僕の大好きな人が決めたことだから たぶんさよならを好きになれるかもしれない」JUN SKY Walker(S)さんの「休みの日」という歌を小説化した本です。本の中は主に悠、梓、奏の3人がすれ違っていく感じが描かれています。切ない。でもすれ違いなんて日常生活に溢れてるし、そんときいつもこんな感じで物事まわってるんかなって思います。3人とも、すごく優しくて素直で強い。友だち思いなんだってお互いがお互いのこと言えるってすごくないですか。プロローグもエピローグもかなり充実してるのでみっちり読んで欲しいです。2018/12/22
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