内容説明
それぞれの味を纏って連なる川柳の山々。
中でも魅力を秘め険しく聳え立つのは、
ナンセンス・ユーモアの山。(柳言より)
短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳!
47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。
鳥取を代表する川柳作家・新家完司の渾身の作品群!
本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「あきらめたとき美しくなるこの世」。
手を上げて渡るだあれもいない道
誰ひとりきづいてくれぬひとりごと
霧が出て街は水族館になる
さくら咲く今は死にたくない季節
自転車に春の空気を入れてやる
ともだちを数えて歩く花の下
花の下にっぽんじんは靴を脱ぐ
目次
柳言
第一章 「平成元年」「平成五年」「平成十年」
第二章 「平成十五年」「平成二十年」「平成二十五年」
あとがき