内容説明
川柳とは自己変革の歴史であり
それは主に風刺短詩である。(柳言より)
短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳!
47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。
岩手を代表する川柳作家・佐藤岳俊の渾身の作品群!
本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「雪が降る二人で生きて行けと降る」。
白鳥が来ました稲株掘っている
核を持つ国が核兵器を怖れ
大衆の田螺は今も泥を這う
核兵器禁止反対被爆国
叩かれて木魚故人の声になる
しゃべりだす土偶の声を待っている
カタツムリきっと走っているんだね
目次
柳言
第一章 大衆の田螺は今も泥を這う
第二章 原発の無いふるさとの赤トンボ
あとがき