内容説明
川柳は癒し
川柳は日常の喜怒哀楽を詠います。喜と楽、「喜び」と「楽しさ」は二乗、三乗に増えて膨らみますが、怒と哀、「怒り」と「哀しみ」は川柳に詠むことによって、加減乗除の「減」と「除」となり、だんだんと小さくなっていきます。気持ちの中に楽しさが増え、悲しさが減れば、人生を豊かにポジティブに彩ってくれます。川柳文化、川柳言霊の不可思議です。癒しの森で学び、楽しみましょう。(柳言より)
短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳!
47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。
茨城を代表する川柳作家・太田紀伊子の渾身の作品群!
本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「力点をどの辺に置く余生の図」。
蹴っ飛ばす石も見つからない都会
打ち解けてからの敬語が減ってくる
人形は踊る電池のある限り
散ってから仲間を増やす花筏
孫の成長ノックする部屋ができ
シャワー室には似合わない浪花節
追い越した時から次の的になる
目次
柳言
第一章 ドレミで渡る
第二章 白と赤と
あとがき