内容説明
平成27年版厚生労働白書では「2035年には男性の生涯未婚率が29.0%、女性が19.2%になる」と予測している。今は結婚しない人が増えただけでなく、地縁も会社の縁も以前よりだいぶ薄らいできている。そんな時代に、“絆”はどこで、どうやって築くことができるのか。本書では、結婚したい人たちが結婚に至るには誰がなにをすればいいのか、また、結婚に拠らない“絆”にはどのようなものがあるかなどについて可能性を探ってゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる
45
少子化・人口減少を食い止めるためにはどんな事業が有効か、婚活支援の今後はという話を最近夫としたため読んでみました。取材を基にした読み物に徹した感じで、著者の主張はそんなに感じられませんでした。婚活事業についてと結婚以外の絆のあり方について。求められているのは自然な緩やかな繋がりから段階を踏んで発展する絆。今は色々な出会いの場があるから本人の意志次第で広く緩い繋がりを持つことができるというような、コミュ障の私には辛い話でした。ただ、これらの絆は従来の婚姻関係の代替となるものなのかというと…うーん…2016/11/18
黒猫
27
生涯未婚者が増えているらしい。35を過ぎたら半分以上がそうなるらしい。だから、婚活という事象が発生し、昼間は仕事。土日は婚活というあわただしい毎日が焦る人の日常らしい。この本に出てくる人間は、どこか自分勝手だ。もちろん人間は歳を重ねるごとに、将来を考えるから考えが変わることは当然だ。しかし、20代、30代は仕事に夢中で結婚する気は更々なかったけど、40になって将来共に過ごせる人を探すとは、自分勝手な人達だ。50歳にして20代30代前半の女と付き合いたい?ミックジャガーなら可能でしょうけど。2017/02/24
うめ
25
女性だと、仕事が楽しいと、結婚はやっぱり後回しにされがち。私も20代の頃は仕事が面白かったからなぁ。30代になると、仕事熱も収まり、結婚にも至りましたが、役職がついたり、さらなるステップアップしたい女性だと、30代でも仕事>結婚なのかも。女性には性のタイムリミットがあるから、より難しい問題。動物には閉経も無いし、歳を重ねて強く経験の高い個体がモテる。今の社会構造だと、閉経が無くなった方が有利なのかしら?種がどう判断するか100年後とかが楽しみである。2016/12/12
蓮華
20
未婚の人の生活を調査した本。 婚活の実態がなかなか面白い。 アラフィフで子供が欲しいから30代前半までの女性をと言っている男性は理解しがたいなと思う。2018/09/15
あきぽん
13
実は私もシングルなのですが、同居の母も親友もいるし、今彼女らを失ってまで無理な婚活をする気はありません。シングルの人は既婚者以上に多種多様なので、私も友人達も、この本に出てくる人達の誰にも似ておらず、ましてやテレビの「結婚できない芸能人」達とも似ていません。もちろん将来的な不安はありますし、幸せそうな家族は羨ましいですが、これだけシングルの人数が増えた以上、高齢者と同じように政府は無視してはいけないし、これから変わっていかなければならないと思います。あ、もちろん、子育てしてる人はすごいと思ってます。2016/06/28