記者、ラストベルトに住む トランプ王国、冷めぬ熱狂

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記者、ラストベルトに住む トランプ王国、冷めぬ熱狂

  • 著者名:金成隆一【著者】
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 朝日新聞出版(2018/12発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022515759

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内容説明

トランプ大統領を誕生させた強力な支持地帯、ラストベルト。選挙中から足を運んで取材を重ねてきた記者が、こんどは実際に現地に暮らし始めた。失業、貧困、ドラッグ……住民たちのトランプへの期待と失望、後悔。トランプ王国熱狂の後の1年半を追う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

60
熱狂の大統領選挙が終わり、日常に戻ったラストベルト。豊かだった過去に戻るという期待は、低賃金や薬物汚染という変わらない現実の前に色褪せて、トランプへの支持に疑問を持ち始めた人もいる。一方で、海外への関与を止めて米国を優先する姿勢や、白人優先の価値観丸出しの歯切れの良さは、前回選挙での支持層のつなぎ止めのみならず、かつて共和党内の主流派を支持した層を引き寄せる。これが底堅い支持率の源泉なのか。新たにトランプを支持し始めた層の深掘りもお願いしたい。金成さん、今も読書メーターに目を通していただいていますか?2020/06/07

おかむら

41
「ルポトランプ王国」の続き。なぜ色々やらかしてると日本にいると思えるのにトランプ人気がさほど落ちないのか(中間選挙もなんとか持ちこたえた感)、支持者の多いオハイオ州に通い詰めたルポ。寂れた田舎町に住む白人中産階級の生活と心情。 長期密着取材だから見えてくるものがあるねー。他に白人至上主義者の集会と高校生の銃規制デモの取材も。こないだ観た「華氏119」と合わせて、東海岸でも西海岸でもない真ん中のアメリカの姿が興味深い。2020年はオリンピックより大統領選の方が楽しみだ。2019/01/09

おさむ

41
岩波新書の名著、ルポトランプ王国の著者による、新たなルポ。新聞記者魂が感じられる良書です。普段の日本のメディアの米報道は都会の話になりがち。日本の読者が本当に知りたいのは、この本にあるような、普通の、控えめな、まじめに働いて、請求書をきちんと払ってきた、地方の人々の声なのではないか。中間選挙でもトランプは大敗はしなかった。いまだに支持が高い理由は、この本を読めば全てわかる。都市と地方の分断、中間層の没落、ネット新興メディアの台頭などは、日本も同じ。あって欲しくない「未来図」のような気持ちで読みました。2018/12/03

サトシ@朝練ファイト

39
キングの11/22/63が半世紀以上前の米国の日常を描いているとすれば、この本は今の米国の日常(主にブルーカラー)を丹念に表していると思います。記者の基本である取材力に感服。2019/02/10

パトラッシュ

35
産業が失われ、薬物が蔓延し、人種と地域で分断が進み、犯罪が激増するアメリカが病み疲れ苦悶しているとは1980年代から言われてきた。それでもアメリカ人は自国は「希望の国」と信じ、レーガンやクリントン、オバマらをその象徴とみなしてきた。しかし、数十年の望みがことごとく裏切られたのではと感じた時、彼らは思い切った変化を求めた。その風向きを素早く察知し、アメリカ人の怒りは正当であり、これまでのやり方が間違っていると訴えた男に人々の支持は集まった。なぜアメリカはトランプを選んだのか、民主主義の根幹を考えさせられる。2019/05/23

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