朝日文庫<br> 特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た

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朝日文庫
特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た

  • ISBN:9784022619402

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内容説明

戦争末期、「振武寮」という特攻帰還兵が収容された施設があった。「次は絶対死んでみせる」。帰還者にそう思わせる精神教育をさせるそこで、著者の大貫氏は幽閉されていた。美化してはいけない「特攻」を経験した元兵士の貴重な記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

8
2018年 8月30日 初版。。。この話は少し知っていた。初期の特効作戦で失敗した「軍神」を北九州に集めて、今一度特攻隊を編成したということである。再教育の上で今一度特攻にと、ここまでは知っていたが、その内容までは詳しく知らなかった。最終局面では整備も完全にできなくて、ある程度黙認であったとか、操縦士に拳銃を持たせたとか、特攻の生き残りの方の話をもとに、編集、構成、解説している本であった。機動部隊や航空戦など、ほぼ全て米国は日本の真似をしたが、カミカゼアタックは真似しなかった。 2018/10/03

あや

6
特攻隊の生き残りの大貫健一郎さんの手記。なぜ生き残ったかは紙一重の運命だった。戦後収容された収容所での人権侵害、戸籍上はすでに死んだことになっていて結婚する段階になってそのことが判明し戸籍を復活させる苦労。お嬢様である大貫妙子さんの単行本の帯のお言葉「父は特攻隊が美化されることを危惧していました」という言葉が重い。2020/05/03

Mao

6
太平洋戦争が如何に愚かな行為だったかが分かる。決して繰り返してはいけない。 読むのは辛いけれど、多くの人が読むべき本だと思う。2019/09/02

やまた

5
「特攻隊」って一体何だったんだろうか…を知りたかったのと、生きて帰った特攻兵たちが幽閉された!?という驚きとで手に取った。特操(特別操縦見習士官制度)一期生で生き残りの特攻兵・大貫健一郎さんの手記と、NHKディレクターの方の解説や時代考察からなる共著。大貫さんのパートがやはり壮絶で、ここまでボロボロの機体で出陣していたんだ…ということに驚愕。体当たりなんてもってのほかで、そもそも飛べなかったり、飛べたって到達前に迎撃されたりがこんなに多いとは。なのに『任務は死ぬこと』、生きていてはまずい。完全なる悪手…。2019/02/07

oooともろー

4
振武寮関係の本は2冊目。大貫さんは陸軍第二二振武隊の一員。想像を絶する体験。戦後天寿を全うした指揮官。「私に言わせれば無駄死」大貫さんの言葉は重い。2018/12/29

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