内容説明
日本のゴッホ研究の第一人者によるゴッホ論。
著者の大阪大学教授・圀府寺氏は、日本のゴッホ研究の第一人者。「ゴッホを狂気の天才という孤立した見方でなく、美術の歴史の一部として見直そう」とする立場で四半世紀にわたり研究してきました。ゴッホの母国オランダでも高く評価され、権威ある研究賞を受賞しています。本書は、著者の研究の集大成といえる渾身の書き下ろしです。少年期のゴッホに影響を与えた19世紀オランダ「牧師文化」に初めて着目し、太陽、ひまわり、掘る人など、繰り返し絵に登場する題材の変貌から、その生涯と画業が「キリスト教対自然」の壮絶な葛藤であったことが明らかになります。巻末に、著者が分類したゴッホ全作品のモティーフ(題材)と制作年の貴重な一覧表を付けました。
※この作品は一部カラー写真が含まれます。
※この作品の容量は、48.6MB(校正データ時の数値)です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なおみ703♪
14
コロナ禍は、ある意味外出諦め、本とじっくり向き合える時間。去年ゴッホ展に行ったり、その他美術館でゴッホの作品に出会って、ものすごく好きになって、原田マハさんの作品読んだり、手紙読んだりしたけれど、断片だったから、この書はトータルで、ゴッホが何を表現したいと考えていたかにアプローチできる良書だと思った。しかも、聖書の引用や当時のキリスト教の考え方などが示され、とても参考になった。ゴッホがミレーの影響をとても受けているのは知っているが、そもそもゴッホと宗教は切り離せないと思った。2021/01/10
メルセ・ひすい
1
アムステルダム大のDr.論文 阪大文 教会、太陽、ひまわり、浮世絵、掘る人…。繰り返し登場するモティーフの変貌から、その生涯と画業が「キリスト教対自然」の壮絶な葛藤であったことが明らかになる。日本のゴッホ研究の第一人者によるゴッホ論。2009/07/03
かえる
0
ゴッホと宗教の関わり、挫折、苦しみ、絵画に表れる神への思い…ゴッホの絵を見る目が変わる一冊です。ゴッホの人生を思うと切なくなりますが、だからこそ、今もなお多くの人々の心を打つ、普遍的な絵が描けたのだなと思いました。2011/09/15
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