内容説明
草野こよりは今年キャリア十年のウェディングプランナー。千件近い結婚式をプロデュースしてきたが、ついに自身の結婚式が三カ月後に迫ってきた。相手は美容師の遠藤幸雄。言うことなしの彼氏なのに、なぜか心の中は不安で一杯、気がつけばマリッジブルーに。そこへ、フランスへ修業に行っていた元彼の徳井孝司が提携しているレストランのスーシェフとして戻ってきた。門出を迎える新郎新婦を見守りながら、こよりの心は揺れ続けるが……。幸せになってほしい。そして、幸せになりたい。すべての女子に捧げるブライダル小説の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
131
ウエディングプランナーのこよりが手掛ける結婚式、そして自らの結婚のストーリー。仕事について10年、中堅となり奔走の中にも充実した日々、自らの結婚式も近づきマリッジブルーとなるが…。いろんなカップルがいて、問題の解決を提案していくこよりは素敵だけど、婚約者幸雄に対してはどうかな。愛していると言いながら、元カレとの再会に何かを期待している感じと結婚式の前日に元カレに電話するってどう?逆の立場なら嫌でしょうに。結末は驚き。これでいいの?みんな納得できたの?この中で式の当日に来なかった新婦の話が一番スッキリした!2019/09/24
ウッディ
131
キャリア10年のウェディングプランナーの“こより”。お客様の希望を叶え、晴れ舞台を取り計らう結婚式のプロは、自分の結婚式はどんな風にプロデュースするのか?五十嵐さんらしい読みやすい文章で、色んな結婚式のエピソードなど安定の面白さだった。一生の思い出になるイベントだから、精一杯のことをしてあげたいという結婚のプロとしての熱意は伝わりました。けど、この結末はどうなのって感じで、自分が担当の結婚式でこんな事をされると困る事を自分がするって、人としてどうなのって思いました。 2019/02/09
みかん🍊
112
ウエディングプランナー10年のこよりは千組の結婚式を担当してきたベテラン、どれも同じ結婚式はない笑顔で式を終えられるよう真摯に仕事に取り組んできた、そんな彼女がいよいよ自分の結婚式を迎える、なのにマリッジブルーや元カレの出現に心が揺れる、幸せにするとか幸せにしてという言葉は好きじゃない、二人で幸せになるものだと思っている他力本願はだめ、がしかし、お仕事小説として結婚前の女性心情としてせっかいく面白く読み進めていたのに最後は興醒め、親友への友情は良かったが。気持ちよく感動の最後を迎えてえ欲しかった。2018/11/07
taiko
96
ウエディングプランナー歴10年のベテランの域に達した主人公こより。 自分の結婚式を控えながらも、日々仕事に邁進していた。 結婚式はワクワクします。 その瞬間は2人はとても幸せで、見守る人達も皆笑顔で幸せな時間を過ごせるから。 その企画をするウエディングプランナーの仕事を改めて知ることが出来ました。 お仕事小説としてはとても面白かったです。 ただ、ラストはどうかな、と。 来賓はみんな納得するんでしょうか? 御祝儀だって、どうなるの?と現実的なことを考えてしまいました。 2019/05/20
ゆみねこ
91
キャリア10年のベテランウェディングプランナー・草野こよみは、自身の結婚式を3か月後に控え、マリッジブルーに。様々な新郎新婦に寄り添い見守ってきたこよみは、どう自分の結婚に向き合うのか?結婚式の様々なエピソードが良かったです。2018/10/24