語り継ぐこの国のかたち

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語り継ぐこの国のかたち

  • 著者名:半藤一利
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 大和書房(2018/12発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479393146

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内容説明

ベストセラー『昭和史』の著者が長年考え続けた思索の集大成。
無謀な戦争へと至るあやまちの系譜。
明治から現代につづく激動の時代をひたむきに生き抜いた人々のすがた。
歴史のなかに残された、未来への手がかりをさぐる。
困難な時代に立ち帰るべき原点。

*電子版では、内容の一部を収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

41
88歳になる著者が若い人に伝えたいこと。なぜあの戦争が止められず、その頃この国のかたちはどうだったのか、そして未来に向けて何をすべきか。目の前で赤ん坊を抱いた母親が一瞬で炎に包まれ死んでゆくような体験を数多くして、戦争犠牲者をどう追悼すべきかの答えは、日本がいつまでも平和で穏やかな国であることを誓うこと。明治から第2次世界大戦まで70年間に国体のもと戦いに明け暮れた。約40年が世代が変わる周期だとして、2032年頃この国の機軸をどこにおくのか。われわれ市民ができることは今ある自然を壊さないことではないか?2018/11/24

ひかりパパ

20
難局に直面したとき、それをどう乗り越えるか考える処方箋は、歴史の中にあると著者は力説する。明治から現代の激動を時代を知ることは、未来への手がかりとなる。著者の歴史認識の原点は、強烈な戦争体験である。著者は、東京大空襲で命を拾い、目の前で多くの人が死んでいくのを見て、15歳で敗戦を迎えた。憲法が出来たとき、これでもう戦争をしない国になったのだと強く心に刻まれた。「戦争犠牲者を追悼するとは、日本がいつまでも平和で穏やかな国であり続けることを亡くなった方に誓うこと」という言葉が心に響く。2019/01/14

Mc6ρ助

11
『・・・日本のいまの社会風潮や政治にたいする憂慮と危惧がわたくしの心のうちにあるからでもありました。・・さながら戦前の国体論をよしと主張する団体が力をどんどんつけています。そしてまた、かつての日本の軍部や政治家が天皇の名をかりてほしいままに国政を動かしたように、いまの日本のトップにある人も・・自分たちの利益や「お友達」だけで、国家や国民の全体などどうなってもいいと思っているのではないでしょうか。(p300)』国を憂える半藤さんに対してアベノミクスで生活が心配な読書子、書いてあることには肯くことばかり。2019/06/16

清水勇

10
著者(2021年に91歳で死去)は私にとって昭和史を教え導いてくれた大先生。彼の本から戦前・戦中の日本の歩み、特に日本が破滅的な戦争に突き進むのにメディアに煽られた国民の熱狂が鍵だったことを学んだ。コロナ禍で国民の多数が、憲法停止→徴兵制に繋がる緊急事態条項を入れた憲法改正に賛同する現状に危惧してこの本を手に取る。これまでの種々の彼の語りから構成。彼は2010年代からの政府の危険な動きとそれに目をつぶるメディアに、戦前の経過を熟知されていたからこそ厳しく警告を発せられていた。今立ち止まっての議論が必要。 2024/06/07

ゆき

7
終戦記念日特集の本として紹介で見つけて読みました。書き下ろしではないのですが、半藤さんの語りを聞いているような感じでよい構成でした。歴史は繰り返す、歴史から学ばなければならないと訴えられています。「深い反省の上に立つ」ことを忘れてはいけないのだと。2019/08/16

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