幻に終わった傑作映画たち 映画史を変えたかもしれない作品は、何故完成しなかったのか?

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幻に終わった傑作映画たち 映画史を変えたかもしれない作品は、何故完成しなかったのか?

  • ISBN:9784801916906

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内容説明

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一本の映画が完成するのは、「奇跡」に近い出来事――

スタンリー・キューブリック、アルフレッド・ヒッチコック、スティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・リンチ、コーエン兄弟、デヴィッド・フィンチャー、オーソン・ウェルズ……

“誰も観ることが出来ない”幻の映画50本――
全作品に“オリジナル・ポスター”収録

* * * * * * * *

■わずか7分半のモンロー×キューカー『女房は生きていた』
■オードリー×ヒッチコックの幻のサスペンス映画『判事に保釈なし』
■桁外れの製作費だとしても、世紀の傑作となったキューブリックの『ナポレオン』
■オーソン・ウェルズの生きた記録であり、絶え間なく変化しつづけた『ドンキホーテ』
■シリーズ史上最大のイカれたジェームズ・ボンド映画になるはずだった『ウォーヘッド』
■これが作られていたら『E.T.』は存在しなかった!? スピルバーグの『ナイトスカイズ』
■デヴィッド・リンチの“電気愛”炸裂の『ロニー・ロケット』は、いつ作られる?
■東京がゴッサム・シティ? イーストウッド主演? アーロノフスキー監督の『バットマン』
■死んだ主人公が“神”になって蘇る!? リドリー・スコットの『グラディエーター2』
■デヴィッド・フィンチャーが描く「超エロ」コミック『ブラックホール』
■スピルバーグが潰したキューブリックのホロコースト映画『アーリアン・ペーパーズ』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

64
未完成に終わった映画の数々。企画はあったが撮影に至らなかったり、撮影に入ったけど中断したり。これを読んでいると、公開された映画の方が奇跡のような気がしてくる。お金に関わる話が多いみたいだが、プロデューサーとの確執や出演者と不具合や不慮の事故もある。情報量は多く読み応えもあり、これらの幻の映画を観たかったなという思いもつのる。もし、これらの映画が完成していたら映画史も変わっていたのだろう。これらの映画が作られなかったことで生まれてきた映画もあるのだから。2020/11/13

ぐうぐう

23
小説にしろ、漫画にしろ、音楽にしろ、未完となってしまった作品ほど、人の関心を呼ぶものだ。映画もしかり。撮られざるシーンに、人はそれぞれが想う幻を投影するのだろう。本書は、そんな完成に至ることのなかった映画のエピソードを紹介している。ここに登場する作品の多くは、脚本は出来上がっているものの、製作費等の諸問題で映画会社と監督が対立したために撮影できなかったものだ(その代表格が、未だ語り継がれるキューブリックの『ナポレオン』となる)。(つづく)2018/12/28

imagine

7
世に出ることができた映画というのは、幾多の関門を通過した選ばれし精鋭達だった。その陰に埋もれた幻の作品の中で、傑作になった可能性がある作品を集めた一冊。各作品ごとに描かれたポスターが、完成した際の想像力を掻き立てる。チャップリンのナポレオン、オーソン・ウェルズのドン・キホーテ、宮崎駿の長靴下のピッピなど、気になる作品が次々と登場。ホドロフスキーのデューンについては、その顛末がドキュメンタリー映画になったほど。夢中で原作を読んだ『ホット・ゾーン』もリドリー・スコットが撮りながらお蔵入りになっていたとは驚き!2019/05/02

まぶぜたろう

3
同じコンセプトの「映画監督の未映像化プロジェクト」(遠山純生・編)はシネフィリー、アート志向だったが、本書はショービズ的でジャーナリスティック。だから情報量は多く、知らない話もたくさんあり興味深くはあったのだが、内容は食い足らず、遠山純生の方がはるかに面白い。■アメリカンなユーモアは必要ないし、監督、映画の選択がダサいのが致命的。特に20世紀に入ってからの記述がまるでつまらない。「ニール・ブロムカンプが有名ゲームの映画化に失敗した」なんて話を誰が読みたいのだ。2019/07/23

Oltmk

2
出演するスター俳優が降りた事による撮影延期、監督の完璧主義や不実な行動に齎される災い、スタジオによる判断、時代を象徴する出来事ー。本書に記される数々の幻の映画たちは様々な出来事によって全てが多くの観客の目に映る事なく消えた映画たちで、一つの映画が完成するまでにどれだけの時間と労力などによって齎されるのかを記している。印象に残ったのは脚本に文句を付けた事によって延期した事によって製作出来なかったリーンや、監督自体が諦めたキューブリックの二本の企画、コーエン兄弟の太平洋戦争を題材にした作品だった。2019/03/30

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