内容説明
世界の最先端を牽引する「新しい実在論」のマニフェスト、ついに電子版登場! 1980年ドイツ生まれのマルクス・ガブリエルは、今、最も注目されている哲学者です。その名を一挙に知らしめた『なぜ世界は存在しないのか』は、さまざまな領域に波紋を生み続けています。日本でも多くの読者を獲得している本書とともに、AIの飛躍的進化が象徴する先の読めない状況の中で、改めて「世界」と「人間」について考えてみましょう!
目次
哲学を新たに考える
I これはそもそも何なのか、この世界とは?
II 存在するとはどのようなことか
III なぜ世界は存在しないのか
IV 自然科学の世界像
V 宗教の意味
VI 芸術の意味
VII エンドロール──テレビジョン
訳者あとがき
原註
用語集
作品名索引
人名索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Major
107
流石に話題の哲学書と評判になった著作であると思う。魅力的なタイトルを含めて、一口に記述は分かりやすく読者を惹きつける。ただし、あまりに彼の哲学的分析が明晰だからと言って、僕たち読者はタイトルの疑問詞に騙されてはいけないのだろう。例え原題も『Why the World Does Not Exist?』であるにせよ、マルクス・ガブリエルは「なぜ(Why)世界は存在しないのか」を論証したのではなく、「どのようにして「How)世界は存在しないと考えられ得るのか」について丁寧に哲学的分析を行ったのである。2020/06/23
シリウスへ行きたい
79
この本の趣きとは別に、確かに世界は存在しない、そう思う。なにかにつけ偶然の連続である。私の可愛い孫達、私の本の気まぐれで、存在すら危うかった。私と妻との出会い、その娘とその婿との出会い、それがなければ孫達は,生まれなかった。たぶん神様やその他のスーパーパワーのお力でも、いわゆる運命ではない。偶然が偶然に重なり合った結果だ。そういうことを考えると、世界=現在のすべてではない、だから世界は存在しない、そういうことだ。神の摂理はない、普通の意味では。2025/05/31
ケイ
78
「非在」について考えている中で、この本にもいきつく。存在することが共通の意味の場を持つことであるなら、言葉の通じない外国人メイドなどであれば、存在の逆になるのではないか。意味の場は多く存在し、それぞれが見る世界はそれぞれに異なる…なるほど。2025/09/23
抹茶モナカ
75
哲学の学術書ではないけれど、実在論を哲学する本。平易な文章ながら、サブカルチャーまで取り込み、哲学する。千葉雅也さんの『勉強の哲学』と雰囲気が似ている。読みやすいのだけれど、テレビのドラマを持ち上げ過ぎな、若さ溢れる感じは、好き嫌いがわかれそう。個人的には、このレヴェルまで噛み砕いてもらっても読むのは大変でした。2018/04/14
オカピー
54
最近、哲学の本をちょくちょく読んでいるが、どれも難解なものが多い。物事の本質を突き詰めているからなのかもしれない。正しいとか間違いとかではなく、それがなにを意味するのかを追求しているのだと思う。「存在」と「無」、「時間」に関してはよく出てくるテーマである。「世界」とは何か?何を意味するのか?「存在する、存在しない」とはどういうことなのか?。概念自体は存在しているといえるのか?難しいことを難しく考えてしまう性癖の私は、深い海の中に沈んでいきそうです。2026/07/23




