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内容説明
その成立の先後が問題となってきた『百人一首』と『百人秀歌』の成り立ちを探り、後鳥羽院を深く意識しつつなされた藤原定家の絵とセットの秀歌撰構想を説得的に解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
11
図版を多用した中身の濃い小冊子。歌仙絵併用が常識である百人一首は、江戸期に至り印刷術の発達に伴い普及した。万事書写を要した中世から近世の時期絵入り文書の継承が困難な事は容易に想像できる。本書では史料の少ない困難の中、定家と関係するいくつかの障子(襖)絵作業に関する明月記等文書を参照しつつ、想像を脹らませる。貴人宅の襖に人物を配する事を不自然とし、寧ろ「時代不同歌合絵」との連関から「百人一首」の絵画との当初からの親和性を説く。今日残る俊成本歌仙絵の貞信公「小倉山紅葉踏み分け」を根拠に推論する手法は興味深い。2024/01/29
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