内容説明
旧校舎の部室に異世界からのゲートが突如開いた。驚く僕の前に、猫耳の探索者と闇の吸血鬼、そして光の天使が現れる。彼女たちは世界を救うある使命を担っていた。少年の運命の出会いと目覚めの物語。
名作『NHKにようこそ!』から17年。かつて頂点を極めた「ゼロ世代の引きこもり作家」が描く、究極のラブファンタジー“ボーイ・ミーツ・エンジェル”が登場!
これは、読む者すべてを理想の世界へ導く“光の小説”!
「こんにちはーにゃ!」――貴重な青春を無難に過ごすだけの高校生・ふみひろの前に出現した光のゲート。そこから這い出てきたのは、猫耳やしっぽを身につけた美しい女の子だった。以来ふみひろの前には、美少女という名の天使が次々と現れる。普通の少年に突然訪れるハーレムな日常。そこに隠された世界の驚くべき真実とは――!?
【祝! 完全復活】
佐藤友哉――「人生はつらい。純文学やライトノベルを読んでも救われない。だからこそ、あなたの前に、今、『ライト・ノベル』が現れたのだ」
海猫沢めろん――「ここには、かつてのネガティヴで後ろ向きな少年と、それを救ってくれる聖母のような少女は存在しない。青春の蹉跌も存在しない。だが、確かにこれは滝本竜彦の作品なのだ」(「本の旅人」2018年12月号より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
85
終始、理解に苦しむ作品でした。不登校気味のたかひろが、電波な女の子・ミーニャと出会い、日常と非日常を彷徨うボーイミーツガールの話かと思いましたが違いました。母親が息子とセックスをしたいと言ったり、幼馴染の耶麻川が校内でセックスしたりの要素があり、話がどう転がっていくんだ?と読み進めてみると、中盤で創作の話であることが判明しました。光の小説を提供していくってことで、部を立ち上げ、文化祭を行い、幕を閉じましたが、人間も思想も展開も散らかっていました。作中の悩みも理解できず、ちんぷんかんぷんでした。2019/11/24
よっち
31
貴重な青春を無難に過ごすだけの高校生・ふみひろの前に出現した光のゲート。そこで猫耳でしっぽのある美少女と出会ってから、謎の女の子たちと次々と出会う物語。やる気のない教師や息子に恋人役を期待する母親、優等生だった幼馴染が突然不良化して旅立ってしまったり、何気に救いのない環境にいる主人公が出会った奇妙な少女たちとの日常が何を意味するのかいろいろ考えてしまいましたけど、抽象的な描写も少なくない中で意識するようになっていった幼馴染と再会できた結末は良かったのかな?何を書きたかったのかあまりよく分からなかったです。2018/12/31
カラシニコフ
19
終盤のまとまりのなさは差っ引いても、これはボクの小説だ。平成という世に学生時代を過ごしたボクらの物語だ。閉塞と孤独、解放と許容、ゼロ年代の亡霊、この物語を平成の最後に読めたことは、読んだことは、なにかの宿命なのかな。願わくば、次作はそれほど時を空けずに読んでみたい。新時代の『ライト・ノベル』を。 ★★★★★2019/02/24
Amano Ryota
11
憑き物が落ちたような読後感だった。面白い面白くないと言う次元ではなく、これはある種の浄化だろう。同じような読後感を、海猫沢めろんさんの『左巻キ式ラストリゾート』で味わったことがある。根本的な読解を間違っているかもしれないけれど、『左巻キ式ラストリゾート』が肯定の否定だとするならば、この『ライト・ノベル』は否定の肯定だ。いや、そもそも両者に根本的な違いはないのかしれない。光の小説自体が、闇の迷宮の物語でない保証なんてどこにもないからだ。それでも、迷宮のどん底から世界は裏返しになる。「すべて=1」なのだから。2018/12/05
CCC
7
終わり良ければすべて良しというけれど、これは変に落ち着きすぎた気がする。どこにいくか、何がやりたいのかわからない展開にも、今までの作品もあって、いちおう期待があったのだが……。実験作と受け取るにしても、ちょっとキャラがキャッチーすぎる。構成でうならせるような上手さもない。会話にはときおり持ち味の片鱗がうかがえる部分もあったけれど、全体を通してみればおすすめし難い出来だった。というか作者に一言言いたい。たきもとー! お前から闇を取ったらいったい何が残るというんだ目をさましてくれー!2019/06/25
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