「感じる」を育てる本 THE BOOK OF FIVE SENSES

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「感じる」を育てる本 THE BOOK OF FIVE SENSES

  • ISBN:9784799323885

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内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

この本は、五感をきたえるための本です。
 きたえるといっても、なにか特別なトレーニングをするわけではありません。わたしたちがもっている触覚、嗅覚、味覚、聴覚、視覚を、いつもよりちょっと意識して使えばいいだけです。この本では五感を意識するための身近な場面を集めてイラストにしました。きっとみなさんが五感を意識するときの手助けとなるでしょう。

 しかし、なぜ五感をきたえる必要があるのでしょうか。それは、「自分と向きあう」ためです。
 わたしたちは、多かれ少なかれ悩みや不安を抱えています。それらの悩みや不安は何が原因なのでしょうか。
 答えは、「今、ここ」に集中できていないからです。昨日の仕事のミスを思い返して悔やんだり、何十年も先の老後の生活を心配したりすることで、ネガティヴな感情が生まれてしまうのです。
 しかし、「今、ここ」に意識を向けることができれば、そのような悩みや不安は生まれません。
 五感を使うことは、「今、ここ」に意識を向けることに直結します。触り、嗅ぎ、味わい、聞き、見る……これらによって生じる感覚は、紛れもなく現在起きているものです。五感を通して、今の自分と向きあい、悩みや不安から解放されることができます。

 また、五感をきたえることは、ものごとをとらえる力を養うことができます。「身体化認知」という心理作用があります。わたしたちのものごとをとらえる力、つまり「認知」は体の感覚から大きな影響を受けているということです。
 ある研究によると、温かい飲みものの入ったカップを持った人は、他人に寛容になり、冷たいカップを持った人は、他人に冷淡な態度をとる傾向があるそうです。温かい、冷たいという触覚の感覚が、人に対する行動に影響を与えたのです。この他にも、感覚が人の心や判断を左右するという例は多く存在します。これがまさに「身体化認知」です。
 つまり、五感が鈍いと、心の動きが小さく、判断力の乏しい人間になってしまいます。ですから、五感をきたえることは非常に大切なことなのです。

 しかし、現代では五感を積極的に働かせる環境が減ってしまいました。
 人との触れあいは減り、よけいなにおいはかき消され、誰の口にも合う食品が並び、好きな音楽だけで耳をふさぎ、スマホの画面を凝視する……これでは五感は鈍くなるばかりです。
 本書は、そんな現代社会でも、五感の大切さを知り、養ってもらうためにつくられました。

ぜひ、肩肘張らずに、気軽な気分で読んでみてください。イラストを眺めるだけでも、よい刺激となるはずです。大人はもちろん、小さな子どもでも十分楽しむことができますので、お子さんに読み聞かせをしてもいいでしょう。本書を使って、五感を刺激し、ぜひ自分自身と向きあう時間をつくってみてください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじ

15
ジャケ借り。五感を使う瞬間を切り取った幼児向け絵本を挿し絵として、解説をつけた本。「今ここ」に五感で集中することがストレス発散になる。マインドフルネスかな?自然が1番の先生、には納得。こんなに自然たっぷりなのに、近くでもすぐ車で移動するのもったいないよ田舎!息子をひきつれ散歩をしよう。梅雨になる前に。2021/06/02

nanako

1
ページ数が少ないのに、大切なことがたくさん詰まっていました。触る、嗅ぐ、味わう、聞く、見る。そろそろ言葉を話し出しそうな子どもと会話する助けになってくれそうです。例えば朝食のいちごジャムパンなら、ザラザラしてるね、甘い香りだね、サクサクするね、音はザクザクするね、赤色だね、とお話しできる!その五感を通して幸せを感じるまではこの本の狙いだと。私自身も最近公園連れてくのはこちらが退屈だなと思ってしまっていましたが、子どもと一緒に五感を楽しみたいと思いました。2024/06/18

まめ

1
「感じる」ことを通して、「今、ここ」に集中できるようになりたい。 五感の1つ1つを大切に、「感じる」を育てていきたい。2024/06/14

桑原健一郎

1
見る、聴く、触る、嗅ぐ、味わう、そしてそこから感じる。自分の感覚のセンサーをよりセンシティブな物にするために読んだ。立ち止まって一つ一つを噛みしめる事が出来るようにする。2018/11/30

:>Luna

0
子供でもわかるような簡単で少ない言葉とイラストのアメリカの児童書に、章の間に各2ページ解説が挟んであるだけの本ですが、なんだかとても良い本を読んだ気がします。感じることってこんなにあるんだ、と当たり前のことなのにハッとさせられました。2024/06/12

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