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内容説明
クリスマスの前夜、そりから落ち雪の上に放り出された小さな少女。
じっと夜空を見上げる少女のひとみに、星の輝きがやどります――。
「フィンランドのアンデルセン」とよばれるトペリウスの名作童話。
絵本作家・せなけいこの幻の原画と、童話作家・石井睦美の文章でよみがえります。
フィンランドの大自然を舞台にした、神秘的で美しい物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
59
サーミ人の乗る橇が狼に追いかけられ、赤ちゃんを落としてしまう。彼女を拾ったフィンランド人夫婦は初めは自分の子ども達同様に可愛がるが、人の心を読める彼女の事が嫌になり元々捨てられていた場所にまた捨ててしまうが、、、2024/06/18
なる
38
フィンランドのアンデルセンと呼ばれたトペリウスの童話にせなけいこの絵が貼り絵が彩りを添えた絵本。クリスマスの夜。ソリから振り落とされ雪の中にいた赤ん坊を拾った農夫。連れて帰って新しい家族として迎え入れたのだが、赤ん坊は瞳の中に星を宿しており、人の心を読み取る不思議な力を持っていて……ファンタジーの裏にあるスタンダードな娘と母の関係性がテーマの寓話として受け取りそうになるけれど、サーミ人とかフィンランド人とかサラッと盛り込んでいて、実は一筋縄じゃいかないテーマがあるんじゃないかって勘繰ってしまう。2022/06/05
杏子
19
トペリウス原作の『星のひとみ』絵本化。フィンランドに住むサーミ人の赤ん坊がそりから落ちて、雪にうもれてしまった。ある男に拾われ、星のひとみと名付けられ、育ったが、サーミ人の不思議な力をやどした星のひとみを男の家族である農家のおかみさんが嫌って、ひどい仕打ちをしてしまう。やがて男の家族は……。という、せっかく拾われたのに可哀想なことになってしまう、星のひとみの物語。最後、どうなったかまでは描かれていない。原作を読んでみたい。勤務校にあるので、今度借りてこよう。2018/12/22
ヒラP@ehon.gohon
18
星のひとみは誰だったのでしょう? 人の心もお見通し、人の行動もお見通し、人々はそれに助けられたり、おびえたりします。 見えたことを口に出してしまうことが、星のひとみを不幸にもしてしまいます。 側にこんな女の子がいたら、やっぱり怖いですね。 人々に幸福をもたらしていた彼女は、おしゃべりな天使だったのでしょうか。 深いお話です。2019/10/27
ふじ
17
面白かった。いつもの自分の文ではないせなさんの切り絵もまた印象が違っていい。フィンランドのアンデルセン、トペリウスによる、サーミ人の不思議な女の子「星のひとみ」の話。他の話も読んでみたい。2021/12/15