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内容説明
トランプ大統領就任以来、国際協調を無視して自国利益第一で世界をかき乱す「米国問題」と“紅い資本主義”のもと、異質な経済秩序で超大国化する「中国問題」への解決策とは? そして、近年、この問題化する両大国は、秩序を巡ってつばぜり合いをする長く厳しい「経済冷戦」に突入し、日本も対応を迫られると著者は説く。鉄鋼摩擦、自動車摩擦などを経験し、元日米交渉担当者を務めた“貿易のプロ”による緊急提言!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KIBA
2
BSTBSの経済ニュース番組でコメンテンターとして出演していた筆者の解説に惹かれてこの本を手にした。日中関係、日米関係、米中関係について詳しく書かれている。米ソ関係が悪かった時は封じ込め政策だった。米中関係では関与政策を採ってグローバル化した経済に組み込まれた現在を封じ込め政策に変えるのは難しい。第3の道を模索していくためには日本の役割が問われる。2022/04/25
原玉幸子
2
新書ですが2年弱前の本なので、秋の大統領選を考える何の足しにもなりません。まぁ、中国共産党に更にマイナス1ポイント。米国抜きのTPPは、辞めた安部君(裏で官僚)が頑張った、と覚えておきます。(●2020年・秋)2020/09/18
keiji
1
昨今の米中問題を中心とした貿易問題について体系的に学ぶことが出来る書。特に中国が目論む「中国製造2025」「一帯一路」「標準化」といった思考は恐怖すら感じる。BATやファーウェイが得た情報は全て中国共産党に流れており、人民解放軍で流用されれば安全保障上の大きな問題である。この問題をトランプの単なる「駆け引き通商」と同列にしないこと。やはりWTOがもっと機能しないといけないし、そのためにアメリカの帰ってくる場所を作っておく必要があると言うのは最もだろう。いずれネットの世界は東西真っ二つに分裂する気がする。2019/05/26