内容説明
これでもう怖くない!
住民説明会のノウハウがバッチリわかる!
○基本構想・長期計画をはじめとする行政計画の策定・改定
○施設の建設・改修・休止・運営方法の変更等
○マイナンバー、指定管理者制度など新制度導入・変更等
本書は、こうしたさまざまなテーマで行われる住民説明会を行うために必要なノウハウをわかりやすく解説します。
町会や自治会などから「招かれて」実施する説明会は、当然、相手も好意的です。しかし、自治体側からお願いして説明の場を設けさせてもらい、いわば「招かれざる者」として行う場合は、容易にはいかないケースが少なくありません。特に、議会に陳情が出されたり、役所と地域との利害が相反するような案件の場合は、ときに罵声、怒号が飛び交うこともあります。住民説明会にはストレスを感じる職員も多く、中には一度経験して「できれば二度と経験したくない」と恐れている方もいるといいます。
そこで本書は、住民説明会の運営を担うことになった職員に向けて、説明会の設定、資料の作成方法、上手に話すコツなどを整理し、困難な課題の説明会であっても、施策実現に向けてうまく進めるためのポイントをわかりやすく伝えます。
目次
第1章 まずはここから! 住民説明会の企画・立案
1 住民説明会の必要性を検討しよう
2 住民説明会と併用する手法も検討する
3 開催目的を明確に定めよう
4 誰に来てほしいのか、対象者を明確にする
5 場所・回数・日時を検討する
6 住民活動の場に出向く方法もある
7 当日のスケジュールを決める
8 一時保育や手話通訳の配置などを検討する
9 録音・録画・写真撮影の可否を決める
10 職員の役割分担を決める
11 想定問答の作成・質問の対応方法の検討
12 アンケートの実施を検討する
第2章 人が集まる! 周知・広報のしかた
1 庁内の意思決定と周知
2 議会への報告
3 広報紙・ホームページ・SNSの活用
4 関係者・関係団体への周知
5 新聞や専門誌、他自治体などへの周知
6 無作為抽出による住民周知
7 事前登録制
8 「動員」という方法もある
第3章 住民に伝わる! 配布資料のつくりかた
1 説明方法に応じて資料は変わる
2 議論しやすい資料にする
3 次第で説明会の全体像を示す
4 配付する資料の分量を決める
5 資料の記述は簡潔明瞭に
6 専門用語・お役所言葉は避ける
7 メリット・デメリットを明確にする
8 因果関係を明確にする
9 現状の問題点・今後の課題を明らかにする
10 資料の「資料の「見た目」も意識する
11 プレゼンテーションソフト用の資料
第4章 準備は万全に! 会場設営のポイント
1 早目に会場に入り、案内を表示する
2 マイク・スクリーンなど機材のチェックを
3 機材の故障が発覚した時の対応
4 参加者の受付
5 参加者が多いとき、少ないとき
第5章 わかりやすい! スムーズな説明のコツ
1 まずは司会がお礼・目的・スケジュールを話す
2 上席者が冒頭に挨拶を行う場合の留意点
3 出席者の紹介と担当職務の説明
4 説明者は事前に説明原稿を準備して、練習する
5 説明者は大きな声で、はっきり、ゆっくり話す
6 1回の説明は20分以内とし、親しみある態度で
7 原稿ばかり見ないで、アイコンタクトを
8 資料に書いていないことを話し、興味を引く
9 動画・DVDの活用
10 司会は参加者からの質問を上手に受ける
11 終了時刻・説明時間は厳守する
第6章 これでOK!住民からの質問や苦情への対応
1 質問は議題ごとに聞くか、最後にまとめて聞く
2 質問が出ないときは、身近な事柄に置き換える
3 質問は途中で遮らず、最後まで聞いて答える
4 質問してくれたことへのお礼を忘れない
5 質問や意見を提出してもらってから、回答する
6 関係ない質問も、行政への注文と割り切る
7 「できる」「できない」は明確にする
8 その場で回答できないときは、持ち帰る
9 「説明がわからない」と言われたら視点を変える
10 「説明が一方的だ」と言われても、ぶれない
11 参加者が対立しても、一方の味方にならない
12 悪質な妨害には、毅然とした対応を
13 参加者同士の議論を活発にする仕掛け
14 想定しない議論になった場合の対応
第7章 ここが重要! ワークショップ特有のポイント
ほか