内容説明
無残に殺害された姉レイチェル。死の真相を追う妹の心理を静かに、そして鬼気迫る筆致で描くエドガー賞新人賞受賞作。解説収録/大矢博子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペグ
77
久しぶりの田口さん訳に胸躍らせて購入。田口さんといえばウィンズロウ、ブロック、ハメットじゃないですか〜でもそんなばっかりじゃないですもんね。この小説の主人公は、(一人称故)その語りが過去と現在が行きつ戻りつ、精神が不安定。しかも粘着質で。ポケットのなかにナイフを忍ばせたり、同じ人の家を何回も見に行ったりと落ち着かない。読んでいるこちらは、振り回されっぱなし。最近のエドガー賞はこんな感じなのかしら?古いと言われそうだけれど昔のミステリーが懐かしい。結局、わたしには合わない作品でした。至極残念でした。2020/03/19
momi
45
著者のデビュー作!姉レイチェルは何故死んだのか!?姉を殺したのは誰!?何故、姉は身辺警護のためにシェーパードを飼い始めたのか!?…と妹が犯人捜しを始めるのだけど…う〜ん、ちょっといろんなことが分かりづらいのと…強引にミスリードされて誘導された感じに受け取れ…発売前からあらすじを読み楽しみにしていたのですが残念。2018/11/15
あさうみ
43
姉を惨殺された妹の一人語りで話が進むのだが…まあ、犯人を追う妹の偏った行動の数々よ…それに翻弄される。終始、不気味で薄ら寒くスリラーの醍醐味を味わう。この姉妹とは友達になりたくないなあ(笑)2018/11/10
星落秋風五丈原
41
結構信頼できない語り手の心理描写についていくのがしんどかった。2019/11/05
あっちゃん
28
内容は悪くないけど、微妙に読みづらい!多分、姉を殺された妹の精神状態が悪過ぎるせいでなのか、情緒不安定な人の一人称だから?(笑)単調な愚痴を聞いてるような気分になるけど、我慢して聞いていてやると、最後は結構面白く感じてくる!ページ数が海外ものにしては少ないのも吉( ̄▽ ̄)2020/03/09