内容説明
2013年、水俣を訪問した天皇皇后と、水俣病患者の歴史的な対話が実現。その背後には、皇后美智子と石牟礼道子、「ふたりのみちこ」の深い信頼関係があった。戦後70年、水俣は癒されたのか。天皇皇后とはいかなる存在なのか。深く問い直す傑作ノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
jamko
18
異例尽くしとなった水俣病患者との面会から読み取る天皇皇后の思いとその背景、そして水俣病患者家族遺族らの苦難に満ちた歴史に伴走した石牟礼道子という作家を見つめた傑作ノンフィクション。皇室は宗教だと改めて思う。関係者一同が驚くほどに気持ちのこもったものであった平成天皇皇后の水俣訪問、ガス抜きの側面も否定はできないが、被害者たちの救われたという気持ちも唯一無二だったと思う。一方で雅子さんの祖父がチッソの社長会長を歴任したこと、美智子さんの妹の夫の会社が第2の水俣病を引き起こしており、天皇家がそもそも無関係で→2019/04/22
まると
12
水俣ものを続けて読了。川本さん、渡辺さん、石牟礼さんらが死に物狂いで闘ったからこそ、水俣病は少しずつ救済への道筋が付けられてきたのだと改めて思い知らされる(まだまだ解決には程遠い状況ですが)。国や加害企業の厚い壁に打ちのめされてきた患者たちが、両陛下の前代未聞の行動とお言葉により救われる過程を読み、象徴天皇制を初めて肯定的に捉えることができた。それにしても、天皇家(特に皇后側)と水俣病との浅からぬ因縁には驚かされた。いつか現在の両陛下が水俣を訪問された時、どんなお言葉を発するのか、興味が尽きません。2019/12/29
ホースケ
9
「知らなかった」では済まされない気持ちになった。四大公害病の一つとして教科書やニュース映像から情報を得る程度の知識しかなかった水俣病。その水俣病をめぐる闘いがここまで凄絶だったとは。ただひたすらに患者達への一途な念いから命を賭して闘う人々の行動には、強い覚悟と揺るぎない信念が伝わってきて熱いものがこみあげてくる。その患者達に真剣に向き合われ、心から寄り添う天皇皇后両陛下。「寄り添う」という言葉がこれほどふさわしい方達は他にはいないのではないかと改めて思う。平成も終わろうとしている今、出会えてよかった一冊だ2019/04/13
R.
4
一万円選書⑧ 水俣病のことは教科書でしか知りませんでした。どうして今まで知らなかったんだろう、と情けなくなりました。まだ感想は言葉にできないのですが、水俣病のこと、ほかの公害についても詳しく知りたいと思いました。2020/06/07
belier
2
水俣病関連の本としてユニークな本。副題から軽薄な印象を思っていたが、著者は石牟礼やチッソの被害者と深い人間関係を結んでおり、好著であった。これまで持っていた知識も手際よくまとめてあったし、著者ならではの秘話もあり、学びにもなった。ただ、手際はいいがすこし粗いのかもしれない。石牟礼の父、亀太郎は石牟礼の実家の吉田家に婿入りしているが、石牟礼家の婿養子になったとあり、おいおいとなった。亀太郎の先妻の子である腹違いの兄が、死んだ後に縁がある石牟礼家に引き取られるはずもない。そんな雑な記載が他にないことを願う。2024/12/28
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