集英社新書<br> 司馬江漢 「江戸のダ・ヴィンチ」の型破り人生

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集英社新書
司馬江漢 「江戸のダ・ヴィンチ」の型破り人生

  • 著者名:池内了【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 集英社(2018/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087210514

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内容説明

1700年代の時点で西洋画をマスターし、遠近法をいち早く取り入れるとともに油絵・銅版画の技法を日本で最初に確立した天才画家。さらに、地動説を我が国で初めて紹介した科学者でもあり、ドナルド・キーン氏も絶賛する『旅日記』を著した文筆家。そんな大天才・司馬江漢は、奇行を繰り返しては周囲の人々を混乱に陥れる、稀代の「変人」でもあった。まさしく「江戸のダ・ヴィンチ」とでも呼ぶべき司馬江漢だが、生前の活躍と知名度に反して、今日ではほとんど知られることのない人物になってしまっている。本書は、そんな江漢に関する種々の記録を丹念に読み解き、没後200年にあたる2018年というタイミングで、その破天荒な生涯の全体像を描き出そうと試みた一冊である。彼が遺した絵画のみならず、スケッチや科学的メモなども選り抜いて掲載した、評伝の傑作。 【目次】はじめに/司馬江漢略年譜/著作一覧/第一章 絵の道に入るまで/第二章 町絵師江漢の誕生と成長/第三章 旅絵師江漢/第四章 窮理師江漢/第五章 地動説から宇宙論へ/第六章 こうまんうそ八/第七章 退隠・偽年・偽死/第八章 不言・無言・桃言/おわりに/参考文献

目次

はじめに
司馬江漢略年譜
著作一覧
第一章 絵の道に入るまで
第二章 町絵師江漢の誕生と成長
第三章 旅絵師江漢
第四章 窮理師江漢
第五章 地動説から宇宙論へ
第六章 こうまんうそ八
第七章 退隠・偽年・偽死
第八章 不言・無言・桃言
おわりに
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

67
先日「亜欧堂田善展」を見に行った時、司馬江漢の絵も展示されていて、司馬江漢についても、もっと知りたくなった。銅版画を日本で初めて作ったり、洋画を描いたり、地動説や宇宙の仕組みを説いたりと、実に先進的で科学的な目線を持った人物だったんだ。平賀源内や蘭学者との交流があったり、ホラを吹いたり、大きな顔をしたりと、何とも人間的にも魅力的だ。こんな型破りな人物が江戸時代にいたこと、今までよく理解していなかったなぁ。ますます、彼の作品も見たくなった。2023/03/09

TakaUP48

50
「江戸のダ・ヴィンチ」という副タイトルに吊られ、本書を手にした。浮世絵や大和絵、南画をものにし、日本初の銅版画の技法を発明、日本初の洋風画に取り組み蝋画の手法を確立し、日本絵画史に大きな足跡を残したという。平賀源内からの影響を受け、長崎旅行で西洋文化の合理性や人文地理学から「世界の中の日本」を知る。地動説を広め、「窮理学」(西洋科学)を学び日本に紹介した。多くの書籍等を残していているが、「耳鏡能書引布」で補聴器?集音器紹介が笑える。世界地図の「輿地全図」の正確さに驚く。このような人物がいたことに衝撃!2022/03/08

スプリント

9
詳しい経歴を知りませんでしたが、まさに江戸のダ・ダヴィンチと呼ぶにふさわしい多才の人でした。画家としての作品も西洋絵画のようで独特の空気感をもっていて好きです。2018/11/17

はちめ

3
画家としての司馬江漢よりも窮理者としての司馬江漢に着目した本。このことは著者の経歴からして当然と言えば当然。したがって絵の図版にカラーがないのが残念ではある。 しかしこの司馬江漢という人物は大変な才人ではあったんだろうが、それを上回る俗物性で、仮に現代社会を生きたとしたら、マスコミの寵児になったり詐欺か何かで逮捕されたりとかするタイプなんだろうな。☆☆☆☆2018/11/12

belier

1
印刷博物館の「天文学と印刷」展を見に行ったとき、江戸時代に西洋の天文学を紹介した人として画家の司馬江漢の作品展示があり印象に残った。すぐあとにこの本の存在を知り早速読んでみた。副題にあるとおり「型破り」の人物。「江戸のダ・ヴィンチ」ともあるが重厚な感じではない。俗臭芬芬たるところが魅力だ。こんな面白い人をメディアがなぜ注目しないのか不思議なくらい。著者はドラマになったら人気が出るのではと言う。同感だ。江漢の弱者への温かい目と反骨精神も素晴らしい。ここでも著者と自分は同意見。もっと注目されて欲しい本。2018/11/28

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