文春文庫<br> 愛の顛末 恋と死と文学と

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文春文庫
愛の顛末 恋と死と文学と

  • 著者名:梯久美子【著】
  • 価格 ¥784(本体¥713)
  • 文藝春秋(2018/11発売)
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  • ISBN:9784167911812

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内容説明

悲恋、秘められた恋、ストーカー的熱情など、文学者たちの知られざる愛のかたちを追った珠玉のノンフィクション。

●小林多喜二――沈黙を貫いて亡くなった小林多喜二の恋人、田口タキ。多喜二に深く愛されながらも、自分は彼にふさわしくないと身を引き、それゆえ伝説的な存在になった。
●近松秋江――女性に対する尋常でない恋着を描いて明治・大正の文学史に特異な足跡を残した近松秋江。いまでいうストーカーのごとき執着と妄執は、「非常識」「破廉恥」と評された。
●三浦綾子――旭川の小学校教師であった三浦綾子は、敗戦による価値観の転倒に打ちのめされ退職、自死を図る。光を与えたのはクリスチャンである一人の青年だったが、彼は結核で逝き――。
●中島敦――母の愛、家庭のぬくもりを知らずに育った中島敦が選んだ女性は、ふくよかで母性的な人だった。だが彼女には親同士が決めた婚約者がいた。そこから中島の大奮闘が始まる。
●原民喜――最愛の妻を失ったときから、原民喜はその半身を死の側に置いていた。だが広島で被爆しその惨状を目の当たりにしたことで、彼は自らの死を延期したのだった。
●梶井基次郎――宇野千代をめぐって、その夫、尾崎士郎と決闘-そんな噂が流れるほど話題になった梶井基次郎の恋。では、千代はどう思っていたのか。二人の出会いから別れを丹念にたどると、恋多き女の心情が浮かび上がる。

他に取り上げたのは、鈴木しづ子、中城ふみ子、寺田寅彦、八木重吉、宮柊二、吉野せい。

解説・永田和宏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼび

2
6/52020/11/13

tecchan

1
我が国の作家・詩人など12人の恋と死の物語。その恋が、作品にどのようにあらわれているのかを知ることができる。あまり知られていなかった作家達の姿を描くノンフィクション。2023/08/04

菊川ねこじ

1
作家と作品は全く切り離して考えるべきだという人もいるが少なくとも私は彼らが、いかなる時代を生き、誰を愛して何に傷つき、どのようにして死んでいったかを知りたい---まったく同感、というより激しく生き作品だけ残し散っていった人のいかに多いことだ。心がかき乱されるような内容。題名と副題(純愛とスキャンダルの文学史)が内容と合ってない。文庫化のとき変えられた?(恋と死と文学と)だがこれも説得力もパンチもない。。梯久美子氏の作品は今後も追ってみよう。 2022/07/17

コノヒト

1
人が恋愛に費やすエネルギーは、やはり大きい。しかもそこに人間としての美しさも醜さも、ひっくるめて現れてくるから、ひとりの作家につき、20頁ほどの少ない分量で描かれていながら、その中で彼ら作家の魅力が最大限に引き出されているのだと思う。なぜなら未読の作家の作品を悉く読みたくなったもの。女性の強かさ。2022/06/29

akio numazawa

1
多喜二の母はやはり良い人だな。吉野せいを今度読んでみよう。2021/01/11

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