内容説明
本を読むのが苦行です――著者の勤務する京都大学でも、難関の入試を突破したにもかかわらず、そう告白する学生が少なくない。本書は、高校までの授業になかった「本の読み方」を講義する。「最後まで読まなくていい」「難しいのは著者が悪い」「アウトプットを優先し不要な本は読まない」など、読書が苦手な人でも仕事や勉強を効率よく進めるヒントが満載。文系の人にもおすすめの、理科系の合理的な読書術を伝授する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
130
読書があまり得意でない人に向けた本。著者は派手なファッションを好む70歳近くの地質学者で大学教授で執筆家。 本は好奇心を満たして自分の世界を広げてくれるもの、そして、すでに知っている九割を確認する事。難解な本を読破するには「わからないことにはさっさと蓋をする」と「バラバラにして考える」で読めると。理系人は通常行っている通り「要素に分解する」と「実験してみる」で読書はより深く読める。そして自分流に読書スタイルをカスタマイズせよと。補章では読書上級者は蔵書をポジティブに手放す事を薦めています。終活?2024/08/16
gonta19
122
2018/4/28 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2019/8/20〜8/22 京大の火山学者、鎌田先生の読書術。理科系ならでは、ということだが、それほど変わるだろうか。本書にもあったように、三つの情報が得られれば良い、とするなら、目的は達したかな。2019/08/22
KAZOO
122
京都大学で人気のある授業を受け持つ鎌田先生の理科系の人たちのための読書術の本で理科系の人ばかりでなく読書を今まで敬遠してきた人にもかなり参考になるのではないでしょうか。この内容については私も初心に戻って対応してみようという箇所もいくつかありました。最近少し自己流になりすぎている感じもして反省するところがありそうです。2018/04/11
kinkin
101
第一部は「本と苦労なく向き合う方法」・・・個人的には苦労はしてないがなるほどという箇所が数箇所。「音楽的な読書」と「絵画的な読書」第二章は難解な本の読み方・・・ここは参考になった。難しいのは著者が悪いという考え方も納得。多読、速読、遅読、アウトプット優先の読書術・・・「遅読」こそが速読への道。本の集め方、整理の仕方、読書メモのとり方・・・・アウトプット重視の方向けかな。全体を通してもっと堅い本かと思っていたがとても読みやすく分かりやすかった。手元に置いておこうかな。図書館本2018/06/06
harass
76
気になっていた本でようやく手にとった。専門が地学の学者のようだ。読書を苦手にする人向けだけでなく、「知的生産」をするための簡単な工夫や考え方をまとめた新書。ほかのレビュにもあるが、著者の「理系」的という言い方にちょっと引っかかりがあるが、個人的に感じていたことと疑問や懸念のことが書かれていて、いろいろ感心した箇所があった。ありふれた話のところもあるが、強引な精神論で押し切るだけではなく、無理のない方法だけを述べているのがいい。良書。2018/08/02
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