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内容説明
「ねつ造された報道」などというイメージとは異なり、いまや新しい戦争ツールとして重要な役割を担っているフェイクニュース。国家が本気でその対策を取る時代になっているにもかかわらず、日本では報じられない姿。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
66
一時期やたらと連発されていた「フェイクニュース」という単語。そのほとんどは相手に対するレッテル張りに終始していたのだが、本書はそれを明確な意図をもって使われる武器として解説している。主にロシアによる対立国の国内を混乱させる目的で使われるフェイクニュースから、それによって混乱する欧米の模様。さらにはアジア諸国でそれがどのように扱われているかも詳細に解説。権威主義国家との相性の良さやSNSによってそれが拡散される模様など、読みどころは多い。最近だと反ワクチンや陰謀論などの流れで読み解いても面白いかもしれない。2022/03/29
hk
24
■雑感■『フェイクニュースがリベラルデモクラシーを機能不全にする』 フェイクニュースは2つの異なる経路からリベラルデモクラシーを解体方向に導く。まず1つ目は、「フェイクニュースを規制する」という口実で、為政者が言論の自由を抑圧することが可能になるためだ。これは為政者サイドによる「リベラリズム」の解体である。そして2つ目のリベラルデモクラシー解体経路は、フェイクニュースの横溢で有権者が政治報道に疑心暗鬼となって政治決定が出来なくなるためだ。これは有権者サイドによる「デモクラシー」の解体ないし放棄である。2019/01/22
金吾
23
フェイクニュースの影響力はなかなか興味深いものでした。戦略的戦争兵器という話もイメージが少しわきました。2025/07/16
かず
22
ロシアの対外工作を軸とした、外国による情報操作・扇動に関するリポート。1/6読んだ時点で、自分で考えていた事が書いてあるだけで特に目新しい事柄がなかったので、あとは小見出しのみ読んだ。私は、先月の検察官定年延長問題で情勢がさらに数段階おかしくなっていることに危機感を持ち、以来、メディアを注視しており、フェイクニュースをいくつか指摘している。目新しいところでは共同通信による「WHO非難声明への日本不参加に対する欧米の失望」というもの。あんなの、見た瞬間でフェイクとわかろうものだが、ほとんどの人が見抜けない。2020/06/14
hatayan
18
軍事兵器だけでなく宗教、経済、世論操作をも兵器として相手国に打撃を与える「ハイブリッド戦」。低コストであることから今後重要度を増すと各国の事例をもとに解説します。 感情や嫌悪を煽る情報ほど拡散も速く、文章を読んでも正しく意味を理解できない層が厚く存在する以上、フェイクニュースに教育などで正面から対処するのはもはや困難であるとします。 日本では与党がネット上の世論操作には積極的であると著者が独自に調査した結果を報告。 インターネットが普及したことによる社会の変化を知るために目を通しておきたい一冊です。 2018/12/03
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