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内容説明
チベットの仏教はいま世界的に深く浸透しつつある。とくにその生と死の教えに関心が向けられている。チベットの伝統は古い形の仏教を残しており、それが現代の諸問題に対応しうるものとして大きく注目されているのだ。本書はチベットにおける仏教の正統的な教えを解説した初めての入門書。最初に必要最小限の知識を紹介したうえで、それを踏まえて仏教の実践へと進めるように、教えの本質をやさしく説き明かす。読者を、チベットに今も残る仏教の豊かで深い心の世界へと誘う。
目次
序章 なぜ世界でチベットの教えが関心を持たれているのか?/第一章 チベットの仏教の歴史──日本との対比/第二章 仏教の要点/第三章 伝統仏教学のすすめ/第四章 ラムリム(菩提道次第)とロジョン(心の訓練法)──仏教の学習と実践の心髄/第五章 仏教の実践/第六章 密教入門/第七章 私のチベット仏教体験──旅の思い出
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
11
著者はチベット仏教の研究者として、大学で教えていたが、地下鉄サリン事件のあとに入信した学生と知り合い、危機感を覚え、チベット仏教の実践に入る。本書の前半はチベット仏教の概要を伝えながら、仏教について書かれたものや経典をいくら研究しても、ブッダへの信仰をつかみ取ることにはならないと繰り返し説いている。後半は彼のインドなどでの修行記であり読む価値有り。また瞑想を行なって幻覚など異常な体験をすることはよくあるがそれを求めて修行を行ってはならないと戒めている。巻末で中沢新一を擁護している点以外は良い入門書である。2020/11/01
ちょんす
5
伝統的な仏教においては、言葉だけによる理解を危惧し、実践を重視していたという。そのために、立派な師に付いて学ぶ必要が説かれる。チベット仏教がかつてラマ教と呼ばれたのも、ラマ(師僧)への帰依が強調されるからだ。師から学び、自ら考え、くり返し実践する。その途中で誤解があれば、師によって正される。その際、空性の理解と利他の実践が根幹とされるが、大前提として、自分の価値やかけがえのなさを知っていなければ始まらないという。だから、本書の副題は、「自分を愛することから始める心の訓練」となっている。2025/07/30
nizimasu
5
チベット仏教の全体図と修行法について事細かに書いてあるので非常に参考になりました。後半にオウムについての言及もあり行き届いている。そこではいわゆる瞑想による幻覚などの行為を通じて悟りと勘違いする信者について書いているんだけどそれが実際に悟りを得たいという瞑想ジプシーみたいな人がいる今のブームとどこか根底ではつながっている感じがしてうすら寒い気がしたな。2019/03/12
みかん。
4
大変参考になりました。ありがとうございます。眠りと目覚めは死と再生と相似的なプロセスを辿ります。死のバルド、法性のバルド、再生のバルドです。法性のバルドに比較的近い領域での体験に正夢が混ざるとされます。2026/01/20
みかん。
3
2018年刊となります。2026/02/06




