内容説明
完全犯罪の論理と美学を推理小説として構築した、佐野ミステリーの新境地。人間の注意力の限界と死角を巧みについた“死体運搬の怪”をみごとに暴く「死体移動」、嫉妬と狂気にとりつかれた妻の心の真実を追及した「心理殺人」など、完全犯罪と人間の推理力との息づまる競りあいを描いた、傑作6編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるお
1
なるほどなあと唸る話から突拍子もない話まで、 短編という事もあり気楽に読める一冊でした。 昭和50年ごろの作品なので、さすがに今じゃ成立しないかなというトリックが多かったです。2024/11/28
コマンドー者
1
完全犯罪をテーマにした推理短編集。佐野氏ならではの本格推理短編。いずれもよく出来ている。2024/04/05
uburoi
0
実家帰った時に見つけた懐かしいミステリ。『懐かしい殺人』も慥か読んだ記憶がある。佐野洋という推理作家を読まんとする人がどれだけあるか。鮎川よりは格段に少ないだろうが、しっかりしたプロットで練りに練られた完全犯罪掌編6作は小粒ながらもぴりりと辛い。犯人当てという本格推理とはちょっとちがうけれども2転3転するストーリーテリングの巧みを味わうのにもってこいの1冊。2016/02/27
kanamori
0
☆☆☆2010/10/09
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