内容説明
『みんなと同じことしたい』あこがれだった小学校で、いじめにあった美咲ちゃんは、自分でつくった絵本にそうつづりました。4歳の夏、美咲ちゃんは、急性骨髄性白血病を宣告されました。ありえないほど苦い薬、薬の副作用の吐き気、綱渡りの骨髄移植……。壮絶な治療をのりこえ、待ちに待った退院。けれども、すぐにみんなと同じことができるわけではなかったのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
13
《私-図書館》急性白血病を、乗り越えた少女の話。私は、職場の同僚(先輩と後輩)をこの病で亡くなった。後輩は、ドナー(彼女の弟)が、見つかり手術直前急死してしまった。手術後が、想像以上に、大変なことも、はじめて知りました。生きていて、欲しかったと、思ってたけど、今の世もいろいろ大変だからなあ。と思っています。2021/09/13
径
6
タイトルに惹かれ購入。 児童書のためスラスラと読めたので1日で読んでしまいました。 世の中には生きるためにこんなに必死に頑張ってる人がいるということを『普通の生活』をしてる人に知ってほしいと感じました。 またこの本は外で読むと途中泣きそうになったので危なかったです💦2019/09/11
ゆうぴょん
2
小5娘。おそらく松本ぷりっつさんのイラストに惹かれたと思われる。急性白血病を乗り越えた美咲ちゃんと支える家族の闘病記。本人の言葉ではなく、ルポライターさんが第3社的な視点で書いてある。5歳の女の子が体験するには骨髄穿刺や移植などは本当にしんどかったと思う。 後日談として、大きくなった美咲ちゃんがとりあえず再発していないことにほっとする2023/02/19
ぷりたかま
2
★★★★2018/12/27
てんてつ
1
小、中学生が手軽に読める闘病記として取り上げたい作品。本人の手記や親の奮闘記ではなくルポを得意とする作家さんが取材してまとめた形です。なので小説っぽく感じられるかも知れませんが、青い鳥文庫の読者層を考えると適切な加工ではないでしょうか。治療や検査の様子はかなり柔らかく表現されていますが多分5才の子の体験として大人の表現をしてしまうと読めなくなるでしょう。同室の子の死、術後に通り抜けないといけない崖っぷちの時期などこの病のキツさもちゃんと触れられています。もっとリアルに、と言う声があるかも知れません。2019/06/01