内容説明
『白い巨塔』『14才の母』『昼顔~水曜午前3時の恋人たち~』『緊急取調室』『BG~身辺警護人~』など社会派ヒューマンドラマを描く人気脚本家・井上由美子、待望の小説デビュー作!
今話題のコンプライアンス室を舞台に、さまざまなハラスメント問題と会社の闇を描く、スリリングなエンタメ企業小説!
かつて凄腕で鳴らし、あることをきっかけに地方に飛ばされていた秋津渉(あきつ わたる)がマルオーホールディングス本社に呼び戻され、コンプライアンス室長に任命された。
会社のリスクマネジメント業務に携わるコンプライアンス室には、セクハラ、パワハラ、パタハラなど一筋縄ではいかないハラスメント問題が山積みで、唯一の部下である高村真琴(たかむらまこと)とともに難題に立ち向かっていく。
経営を揺るがしかねないハラスメント問題を解決していくうちに、三代目社長と実力者の常務との対立に巻き込まれ、さらに会社存続に関わる深い闇があることがわかってくる。
果たして秋津たちは会社の危機を救うのか?それとも――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukision
57
スーパー本社のコンプライアンス室に持ち込まれるハラスメント事案を解決していく企業小説。なかなか面白かった。とはいえ、世の中には数えきれないほどのハラスメントがあるんだなあ、と唖然。こうやって社員が守られるのはいいことだけど、言葉一つ一つをチェックされる世の中はちょっと窮屈で、豊かな日本語の語彙もいずれ減っていきそう。2020/10/19
sayuri
50
現在テレビ東京で放送中の『ハラスメントゲーム』の原作本。全5章で構成されています。主人公は大手スーパーのコンプライアンス室長に任命された唐沢寿明演じる秋津渉。様々なハラスメントに広瀬アリス演じる部下の真琴と立ち向かって行くエンタメ企業小説です。細かいシチュエーションは異なっていますが、ドラマとほぼ同じ内容でした。1話ごとに解決されて行くので読後感はスッキリ。それにしてもセクハラ、パワハラくらいは知っていたけれど、ハラスメントで訴えると脅すハラハラ、パタハラ、カスハラ等ハラスメントの多様さにも驚いた作品。2018/11/06
まぁし
36
主人公がコンプライアンス室という、あまり馴染みのない部署ですが、世の中の潮流としては今後も増えていきそうですね。セクハラ、パワハラ、モラハラ等は一般化しましたが、パタハラ、エアハラ、エイジハラ……自分の認識していない“ハラ”を指摘される可能性も今後あるのかもしれません。「これぐらいなら」「自分の世代は当たり前だった」ではなく、相手がどう思うかだと思いますし、上司、部下、会社、家庭、それぞれの立場、環境で相手を尊重し、思いやることが大事なんでしょうね。脚本家さんらしく、映像が浮かび読みやすかったです。2022/10/19
クロネコバス
26
コンプライアンス室長に急きょ異動になった秋津。パワハラ、セクハラ、モラハラ、ハラハラ、パタハラ、カスハラ、等々のハラスメントに対応する。ドラマが先か小説が先なのか、読んでいてシーンが目に浮かびます。平成初期の事務員の私はハラスメントされたし、してたなぁ。 2019/12/24
ue3104
22
社内で起こるハラスメント問題を、急遽コンプライアンス室長に抜擢された主人公と若手の女子社員が解決していく。強者と弱者が共存すると、そこに何らかの意思がなくてもハラスメントは発生するのだと思う。それをなくしていくことも必要だけど、打ち負かしていく強さも身につけないとダメなんだろうなと感じた。人も企業も強くならなくちゃ。あ、これもハラスメントか?2019/04/15
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