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内容説明
経済社会学・経営学組織論の理論的系譜にネットワーク組織論を位置づけ,その有用性をケースを通して論じていく。ヒエラルキー型の官僚制組織から,「評判」や「共感」を重視するインフォーマルなネットワーク組織へ,マネジメントに必要な組織観の変容を論じる。
目次
第1部 ソーシャル・ネットワークとは何か
第1章 現代社会におけるネットワーク
第2章 ネットワーク分析の特徴と捉え方
第3章 ネットワーク分析の基礎
第2部 マネジメント理論の展開──経営実務とソーシャル・ネットワーク
第4章 集団から組織へ
第5章 経営戦略と組織構造──マクロ的な視点から
第6章 市場の変化と企業の成長戦略
第7章 組織行動と調整メカニズム──ミクロの視点から
第3部 「ネットワーク型」組織の戦略的なデザイン──ミクロとマクロの統合へ
第8章 組織論から経済社会学へ──ヒエラルキーから「埋め込まれた関係」へ
第9章 グローバル競争時代における組織のデザイン──「ネットワーク型」の組織とは
第10章 マネジメントによるインフォーマル・ネットワーク活用術──6つのケースから
第11章 イノベーションを生むソーシャル・ネットワークとは──5つのケースから
第4部 組織,コミュニティとソーシャル・キャピタル
終 章 ソーシャル・ネットワークと共感のマネジメント──結論に代えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
子音はC 母音はA
2
組織と経営への研究アプローチとしての社会ネットワーク分析の手法について紹介する。既に社会学を基礎として発展し、企業だけでなく地域コミュニティや家族と云った集団にも研究で用いられている。ジンメルがこの分野を司る大祖先。2014/07/06
夢読み
1
組織という観点で、人と人とのつながりを有効に構築しようとした場合、ただつながりの数を増やそうとすること(=強い結びつき)は、たやすくできる話でもなければ有効でもない、というのが結論と読み取った。なぜならば、強い結びつきは、その結びつきにとらわれてしまうからである。むしろ「弱い結びつき」とそのかたまりーいわば「島宇宙」ーを橋渡しする存在を作る方が組織全体のつながりとしては有効になる。ということをネットワーク・グラフ理論を手掛かりに実証しており、良い。会社の組織においても実感できることではないだろうか。2025/05/09
やまら
0
ネットワーク理論について、基礎から丁寧に説明されているため、社会学の研究者が書いているが、専門書のような分かりにくさはなく、すんなりと読めた。一番面白かったのは猿の群れのボスの座をめぐる権力闘争の話だ。NHKでも特集があったので知っている方も多いと思うが、あそこまでは極端ではなくても人間の会社や組織内でのパワーバランスを保つにあたって非常に示唆に富んでいたので、興味深く読めた。少しネットワーク理論についていくつか本を読んでみたくなった。2013/12/07
みこりん
0
最初は取っつきずらかったが、読んでいるうちに他の本からの気づきとも重なり、なるほど~と思えた。これからの組織マネジメントには、ソーシャルネットワークが持つ役割や働きを抜きに考えることはできない。ヒエラルキー型の組織から、自主・自立のネットワークを以下に作り出し、マネジメントしていくかが重要であると思った。2012/08/14
Yoko Katsuma
0
企業内のインフォーマルネットワークをいかに戦略に活用していくか。グローバル競争時代、経営戦略を明確にしたうえで、ソーシャルネットワークの水平効果を活用する企業が今後新しい価値を生み出す基盤をつくっていくんでしょう。。2012/02/09
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