風銘係あやかし奇譚

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風銘係あやかし奇譚

  • ISBN:9784896378191

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内容説明

維新の大英雄、西郷隆盛の起こした西南戦争で
新政府軍に破れた薩摩のサムライ・乃木虎徹。
罪人として護送された先に待ち受けていたのは
「内務省警保局図書課風銘係」で働く小娘・卯月。

彼女とともに文化振興事業を手伝うことになる虎徹だが
食べたことのない味のパンに驚き
電信がアメリカまで届く技術の革新や、食文化の違いに対応できず慌てふためく。
時代の流れを受け入れられず、武士としての挟持に悩む虎徹を
頑なに文明に導く卯月の目的と正体とは……。
元サムライ青年とあやかしの少女が巻き起こす、文明開化あやかし奇譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まるぼろ

11
西南戦争にて新政府軍に敗れた薩摩の侍の乃木虎徹だったが、その後彼は卯月と言う少女と共に「内務省警保局図書課風銘係」と言う所で文化振興を業務にする職に就く事となり…というお話です。素直に面白かったです。かつて変化を拒み、新時代に拒絶された虎徹が、卯月を通して文明開化の時代に日本らしく適応しようと頑張る人々の事を知る所なども面白かったですし、黒鴉との戦いにおいて卯月に会ってから変わり始めていた虎徹らしく黒鴉を倒してみせた所なども良かったです。出来る事ならもう少し続けて読んでみたいとも思いました。2018/11/19

ホシナーたかはし

10
カバーとタイトル買い、本作の前に二冊、途中ギブしてるので、正直戦々恐々と読みましたが、いやなかなか面白い「るろうに剣心」「黒書院の六兵衛」の派生。ちょくちょく入る豆知識も押しつけがましいものでなく、何度へぇとつぶやいたことか。虎徹と卯月の活躍をもっと読みたい!2018/11/01

紅羽

7
西南戦争で敗れた薩摩のサムライ、虎徹と文化振興事業を担う少女、卯月と共に内務省警保局図書課風銘係として働く事になる。何もかも新しく生まれ変わろうとする激動の時代、明治。そんな時代の奔流の中、卯月との出会いを経て虎徹が少しずつ頑強なまでの拘りから解放されていく過程に大きな成長を感じました。2019/11/09

くもり

7
面白かった!海外の文化が入ってきて生活がどんどん変わっていく明治の様子とそれに戸惑う人々の様子がわかりやすく書いてあったから結構勉強になっちゃった。人々の混乱を少しでも押さえようと奔走する卯月の健気さに惚れるし、新時代に置いてかれた侍でも考えに凝り固まらずに葛藤する虎徹も愛おしい。続きも読みたい!2019/01/01

どんぐり@京都の何処かで

5
SOWさんと言うことで購入。まぁパン屋さんだね。でも一つの幕末の在り方は分かりやすく。続きは若干読みたいかも。もう少しラストのネタバレにしっかりとページ数をかけて欲しかった。そこが読みたいトコやねん。2018/12/20

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