集英社コバルト文庫 今日も魔女を憎めない 思惑だらけのロイヤルウェディング

著者名：時本紗羽【著】/藤未都也【イラストレーター】

集英社（2018/11発売）

• ISBN：9784086080781

内容説明

小国エスティードには魔女がいる。名はシエラ。18歳の少女の外見をした恐ろしい魔女。国王は恐れをなして魔女を王子の妻とした。魔女が夫となった王子ゼロサムを呪いで自分と同じ不老不死の体にしたため、ゼロサムは国王となった今でも18歳の姿のまま。そして月日が経ち、他国の第三皇子フランシスがゼロサムとシエラの会話を聴いてしまったことにより、王室の秘密が明かされてゆき…？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[るぴん]

不老不死の魔女、呪いをかけられ18歳のままの国王、悩み多き18歳の王女。設定が気になって読んだけれど、思った以上に複雑な話だったなぁ。楽しいだけの話ではなかったけれど、そこが確かに大人の童話という感じ。フランシスは最初と最後で性格が変わりすぎじゃないかな？ハイネ王女のその後の話があったら読んでみたい。

2018/09/25

[ぐっち]

作者さんコメントの「高校生の頃に考えていたお話です」になるほど、となるお話。魔女も良いけど、王女も良いのでシリーズで2作になってたほうが浸れたかも？男性陣もどちらも良いです。

2018/09/08

[でんか]

おもしろかった、ような気がします。が、昨今の少女小説というものに対して自分の期待値が低くなってる気がするので、絶対的に面白いかと聞かれるとまよう。不老不死の魔女が妃、王は永遠の18歳。魔女は誇り高いと形容された後に、嫌悪されていたり、メタ視点っぽくてちょいと違和感。ほか細かい所で、どうなんだ、というツッコミしたくなるところはありますが、総じてお話の雰囲気が良いので、一気に読ませてくれる本。純粋でピュアなキャラとストーリーに、良い意味で、作家さんの若さが出ているなあ、と感じました。

2018/09/22

[ゆり]

あらすじと表紙イラストにひかれて。不老不死の美しく恐ろしい魔女と魔女に呪われ不老不死になってしまった王様、そして王女様、同じ十八歳の外見の三人を巡るおとぎばなし少女小説。確かに何を書いてもネタバレになりますねこれは。作者さんが高校生のころから温めてきたというのに納得する、物語への愛情を感じました。設定が少々荒削り、不完全なのも含めて魅力なのだと思う。ゼロとシエラの二人のシチュエーションがすごく好きー！！真面目でがんばりやで愛情深いハイネ王女も良い。フランシスも序盤の印象とはがらりと変わりとてもがんばった。

2018/09/14

[愛華]

面白かったです。でも出来たら王女ハイネの話よりも主人公二人をもっと書いて欲しかった。ハイネの話が合ってこそのENDだとはわかってはいるんですが。主人公たちの馴れ初めやらがさらっと書かれてる印象だったので、側室とった時の経緯も読んで見たかった。続きが出るとしたらどんな話になるのか考えましたが、単純に主人公代わりそう。

2018/09/05