内容説明
児童書や古典の名作に欠かせない、魅力的な脇役である動物たち。「動物物語」と「ファンタジー」が共通して持っている、心を惹きつける要素とは…? ファンタジー作家として人気抜群、本の読み手としても一流の荻原規子が、動物をキーにさまざまな本を紹介し、自分自身についても語ります。徳間書店PR誌「本とも」で人気を博したエッセーに新原稿をプラス。荻原ファンはもちろんのこと、ファンタジーや児童文学の読書案内としてもオススメです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
seri
77
動物物語を切り口にした読書エッセイ。グリフィンならDWJに強く共感、ナルニアへの冷静な親愛の情を感じ、菅野よう子さんとまで交流があることにはビックリ。物語・神話の引き出しの多さはさすが荻原さん。児童文学は児童書とは違うもの。ファンタジーも一般の小説とは、少し違う。ファンタジーの魅力って確かにうまく言葉にできない。ただそこに、見果てぬ夢が、光があって。何度も繰り返しページをめくって輝きを追ったあの頃が、忘れられなくて大人になった今でも追いかける。しみじみと、この方の物語への姿勢や考え方が好きです。2014/03/21
ままこ
71
萩原さんが今まで読んできた名作〈動物物語〉を紹介しながら何を感じたのか、ファンタジーに対する考え方を書き綴ったエッセイ。この考え方を読みだから私は萩原さんのファンタジーが好きなんだとストンと納得。紹介されている作品で気になる作品も色々あった。『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』は特に面白そう。ファンタジー作品を書くようになった原点の幼き頃のカエルの話も興味深かった。動物(架空の動物も含めて)が題材になってるので加門七海さんの『霊能動物館』を思い出しリンクする部分もあるなと思った。2018/01/30
ちはや@灯れ松明の火
65
本の扉の中にするりと入り込んでいける子供は幸せだ。普段は聞くことのできない野生動物の声や、世界のどこを探しても会えない幻獣たちに触れることができるのだから。白鳥に変えられた王女、虎になり果てた男、ドラゴンへと変身した少年、何を失って何を得たのか。ほのぼのイメージを見事に裏切るウサギたちの熾烈な生存競争、狡猾キャライメージを覆すニシキヘビの格好よさ、手前勝手な先入観よさようなら。実験台となったネズミの悲哀は思い出す度また涙。彼らと出会えた子供は幸せだ。果てなく広い世界の道案内を、彼らがしてくれるのだから。 2012/05/26
風里
47
神話やファンタジーに出てくる動物に纏わるエッセイ。 面白いとまでは言えないが、考察がしっかりしているので読み応えがある。 いくつか読みたい本も出てきた。2013/06/30
seraphim
28
図書室の本。作家の荻原さんが、幼少時代より読んでいたファンタジー作品に登場する、動物達について考察している。この本に登場する動物達は、グリフィン、ドラゴン、ユニコーンと、ファンタジーではおなじみの架空の動物から、ウサギ、猫、カエルなど身近な動物までさまざまです。紹介されているファンタジー作品は未読のものもあり、迷わず読みたい本に登録しました。ファンタジーって素敵だな。動物達と会話できる世界。ワクワクします。これからも色々なファンタジー作品を読みたいと思います。2012/07/19
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