文庫ぎんが堂<br> プロ野球「悪党」読本 「組織の論理」に翻弄された男たちの物語

個数:1
紙書籍版価格
¥814
  • 電子書籍
  • Reader

文庫ぎんが堂
プロ野球「悪党」読本 「組織の論理」に翻弄された男たちの物語

  • 著者名:手束仁【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • イースト・プレス(2018/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781671758

ファイル: /

内容説明

江川 卓、桑田真澄、清原和博、落合博満、星野仙一、渡邉恒雄 ほか

ドラフト取材歴30年、球界の表もウラも知り尽くした著者が描き出す
球界の「常識」をブチ壊した55人の猛者(もさ)たち

古今東西、大人気を博したスポーツ競技には必ずといっていいほど強烈な個性のヒールが存在していた。それはプロ野球の世界とて同じである。「悪党」という存在があってこそプロ野球がより広く、大きく報じられて私たちのなかに広がっていったことだけは間違いない。つまり、「悪党」の歴史はプロ野球の歴史のひとつでもあるのだ。プロ野球というステージのなかでは、「悪党」はもうひとりの大事な「ヒーロー」でもあるのだ。(「はじめに」より)

【目次】
第一章 日本人選手編
江川 卓/桑田真澄/清原和博/愛甲 猛/藤王康晴/加藤哲郎/元木大介/小池秀郎/福留孝介/那須野 巧/東尾 修/中村紀洋/伊良部秀輝/堀内恒夫/張本 勲/小川健太郎

第二章 外国人選手編
W・デービス/R・デービス/ブライアント/ガルベス/ホーナー/ペピトーン/シピン/ライト/クロマティ/ビュフォード/ミッチェル/バッキー

第三章 監督編
有藤通世/濃人 渉/金田正泰/落合博満/鈴木啓示/水原 茂/広岡達朗/森 祇晶/上田利治/山田久志/石毛宏典/伊原春樹/大久保博元/星野仙一

第四章 フロント、球界首脳編
渡邉恒雄/堤 義明/高塚 猛/小津正次郎/久万俊二郎/松園尚巳/永田雅一/鈴木龍二/金子 鋭/根本陸夫/清武英利/赤嶺昌志/堀江貴文

目次

はじめに なぜプロ野球ファンは「悪党」にひかれるのか

第一章 日本人選手編
清原和博  なぜ「好青年」は「番長」に変貌したのか
江川 卓   いわずと知れた「悪党」の代表格
桑田真澄  頭脳的プレーでスキャンダルを払拭
愛甲 猛   一瞬の表情でアイドルから悪党に反転
藤王康晴  安打製造機からスキャンダル製造機に
加藤哲郎  近鉄の敗退は本当に「失言」が原因だったのか
元木大介  甲子園のスラッガーが「クセ者」に豹変
小池秀郎  8球団競合→ロッテ指名拒否で人生が暗転
福留孝介  「情」より自分の意思を貫く男
那須野 巧  球界を震撼させた裏金問題の犠牲者
東尾 修   数々の乱闘を巻き起こした強気の内角攻め
中村紀洋  「お山の大将」体質が招いた波乱の人生
伊良部秀輝 「力勝負」にこだわった男の寂しすぎる最期
堀内恒夫  選手でも監督でも憎まれ役だった「悪太郎」
張本 勲   巨人移籍で反感を買った安打王
小川健太郎 王対策の「背面投げ」に非難が殺到

第二章 外国人選手編
W・デービス 打棒爆発も「上から目線」で大顰蹙
R・デービス 全国中継の試合で東尾修をぶん殴る
ブライアント 中日二軍から近鉄の主砲に
ガルベス  ミスター長嶋に丸坊主で謝罪させた大狼藉
ホーナー  「日本は嫌い」と発言したヤクルトの主砲
ペピトーン 無断帰国、職場放棄……史上最悪級の助っ人
シピン   全力プレーが魅力だった「ライオン丸」
ライト   降板を告げると暴れ出す「テキサスの牧童」
クロマティ 大乱闘劇を演じた中日・宮下との友情
ビュフォード 「太平洋vs.ロッテ」遺恨戦でカネやんに突撃
ミッチェル 身勝手な行動に「寝業師」根本陸夫も唖然
バッキー  たった一発のパンチで選手生命を絶たれる

第三章 監督編
有藤通世  国民的悪役となった「ミスターロッテ」
濃人 渉   「権藤、権藤、雨、権藤」でエースを破壊
金田正泰  選手に2回も殴られたパワハラ大魔王
落合博満  実績を残しても嫌われる「悪党」の代表格
鈴木啓示  監督の座だけは投げてしまった「完投王」
水原 茂   巨人での栄光を捨てて手にした名将の称号
広岡達朗  「海軍式野球」で総スカンを食らった賢将
森 祇晶   「強いけどおもしろくない野球」を貫徹
上田利治  1時間超の猛抗議で辞任した日本一監督
山田久志  元スーパーエースが2年で解任された理由
石毛宏典  離婚から始まった「西武監督候補」の転落
伊原春樹  「名コーチ必ずしも名監督にあらず」で休養
大久保博元 なぜトラブルメーカーは成り上がれたのか
星野仙一  ヒールとヒーローを交互に演じる千両役者

第四章 フロント、球界首脳編
渡邉恒雄  なぜ名記者は「球界のドン」に転じたのか
堤 義明   財界の盟主はプロ野球に何を求めていたのか
高塚 猛   「オーナーごっこ」で王ダイエーを完全破壊
小津正次郎 お家騒動を頻発した「オヅの魔法使い」
久万俊二郎 それでも2回の優勝を実現した「暴君」
松園尚巳  宿敵・巨人の優勝を願う「大失言」の真相
永田雅一  映画界から球界に貢献した稀代の興行師
鈴木龍二  正力との縁で活躍した「球界の大岡越前」
金子 鋭   江川に翻弄された悲運のコミッショナー
根本陸夫  つねに表裏を感じさせた「球界の寝業師」
清武英利  「反骨の男」か、それとも「ミニナベツネ」か
赤嶺昌志  選手を守るためには手段を選ばなかった男
堀江貴文  球界進出は逃したが、じつは陰の功労者

執筆協力者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

14
<権力者に対して異論を唱えつつも、みずからの「正義」を貫いて球界に貢献した人々を取り上げた>とはじめに、で書かれており、それがこの本における「悪党(ヒール)」の定義のようです。その割には数度の無断帰国、指定日に来日しなかったペピートンや、04年の球界再編騒動の際には 「何をいうか。分をわきまえろ。たかが選手が…無礼な」と言い放った渡邊恒雄が取り上げられたりしてますが。あのドラフトと暴露本で〝ヒール”のイメージがつくも、その後の活躍と姿勢で払拭した桑田(続く2019/01/11

あーさー

2
プロ野球界における、良くも悪くも「目立った」選手や関係者について綴っている作品。「悪党」とありますが、“ある一面から見たら”みたいな意味であって、“直球で悪い人”はあまり出てこないです。2023/09/09

連雀

2
選手や監督のみならず、フロントまで取り上げているのは面白かったですね。2019/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13136544
  • ご注意事項