天夢人<br> 粋を食す 江戸の蕎麦文化

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天夢人
粋を食す 江戸の蕎麦文化

  • 著者名:花房孝典
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 天夢人(2018/10発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635820745

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内容説明

蕎麦がなぜ江戸っ子たちにもてはやされ、江戸の粋を語る上で欠かせない食となり、確固たる地位を築くようになったのか?
その誕生から秘密までを探る「江戸の蕎麦」雑学誌。

「砂場」「藪」「更科」の老舗蕎麦屋の誕生、落語と蕎麦、歌舞伎と蕎麦などさまざまな切り口で展開するユニークな蕎麦考。

<目次>
・江戸之蕎麦 口上

・第一章 江戸の蕎麦事典
考察 江戸の蕎麦
蕎麦と茶/蕎麦と酒/江戸の蕎麦之品書/蕎麦の美学/蕎麦とつゆ/蕎麦と薬味/蕎麦は呑むべし、噛むべからず/蕎麦とつなぎ
蕎麦切りの始まり/蕎麦屋登場/江戸の景物、夜蕎麦売り/二八蕎麦の正体/吉原と蕎麦/歌舞伎と蕎麦/蕎麦屋の看板/砂場・藪・更科/蕎麦屋と宣伝/蕎麦と習慣

・第二章 蜀山人蕎麦ばなし
『蕎麦の記』 『壬戌紀行』 『蕎麦の毒』

・第三章 蕎麦と笑い
蕎麦と川柳/蕎麦と小咄/蕎麦と落語

・第四章 江戸から東京へ
その一 幕末・明治 蕎麦模様/その二 『味覚極楽』蕎麦ばなし/その三 蕎麦ばなし万華鏡

・『秘伝蕎麦屋之作法』後書きに代へて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

5
江戸時代の江戸における蕎麦の歴史と文化を紹介。いわゆる夜鷹蕎麦屋が夜の江戸における唯一の外食で故に江戸の街において意外な役割を果たしていた事や地方から江戸に出た人がざる蕎麦の食べ方を知らずに蕎麦に直接つゆをかける事が続出した等、色々な蕎麦に関するエピソードを知る事が出来た。2019/09/09

田中峰和

4
関西で育ったので、子供の頃は麺類と言えば蕎麦よりうどんだった。「他の土地の水と蕎麦は褒めるべからず」が嗜みの言葉とされたのは、その土地には他に褒める物がないことを意味した時代があったからである。それでも、蕎麦は首都江戸の食の代名詞の一つとなり、「時そば」などのネタにもなっている。二八そばといえば、小麦粉2に対し蕎麦粉8が一般的だが、二に八を掛けて十六文という説もある。元々、蕎麦切りは蕎麦粉100%だったが、小麦粉を加えることで喉越しがよくなり、咬まずに早く食べられ、せっかちの江戸っ子に人気となったのだ。2018/11/27

あき

3
時代小説には欠かせない、江戸の蕎麦屋や担ぎ蕎麦屋台についての本。川柳、落語、小咄、地口。色んな文献の蕎麦がよりどりみどり。蕎麦よりうどんの地域在住だけど、蕎麦が食べたくなってしょうがない。佐伯泰英氏の酔いどれ小籐次に出てきた、文化14年万八楼の大食い大酒飲み大会も出てきて面白かった。2022/07/08

Mirror

2
蕎麦をたぐりながら2018/11/25

ふらい

1
蕎麦の本。色々な文献から蕎麦のあれやこれやを紹介していて面白かった。蕎麦の豆知識を知りたい人にはオススメ。ただ、蕎麦屋は蕎麦の精に負けないよう良い酒を揃えているって話があったけど、江戸時代はお酒を水で薄めて売ってたと聞くので。単に蕎麦屋は酒を薄めないで売ってたんじゃないかなぁ?とそこだけちょっと気になった。中途半端に主観が混じってたり、同じ文章を複数回別々に引用してたり、文筆業ではない人が書いたのかなと思ってたら、もう何冊も本を書いてる人のようでびっくり。2019/08/03

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