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内容説明
トランプ「白人至上主義」の復活に警鐘を鳴らし、ヨットマンとしても愛した地球の環境悪化を憂慮する。「日本は中国に負けない」と断じ、国家の主体性のために、日本は新憲法を作り直せと提言する。
三島由紀夫氏との最後の対談で語り合った「男にとって最高の美徳とは何か」、朴正煕と酒を酌み交わした一夜など、作家の眼でとらえた忘れがたい一瞬も。いま最も求められている警世の直言集。
「この新書に収録した書き物は、今の世の中の在り様に苛立ち、切歯扼腕している私の心情の吐露に他ならない」
(目次)
はじめに
第1章 トランプの誕生と白人支配の終焉
白人ファースト再来の危うさ/日本は「白人の失敗」に学べ/「完全自立への道標」憲法論議の空しさ/尖閣諸島という国難/日本製の戦略ミサイルを/真の年男/地球はどうなる/角さんと飲んだビール
第2章 中国との闘いは終わらない
世界に堂々と理非を問え/総理は尖閣に行ってほしい/金より先のものがあるはずなのに/残酷な世界の原理/国家的喪失/真の大同とは何か/国を変え、日本人を変える/日中友好「欺瞞」と「幻想」の四十年は終わった
第3章 今こそ憲法を作れ
白人による支配と略奪の歴史/この国の将来/二人の朴さん/白人の世界支配は終わった/日本製の飛行機を/醜い日本語の憲法/横綱の張り手/尖閣をどうするのか/日本よ、そして東京よ!/日報問題には古く深い根がある/気の毒な日本の自衛隊/憲法に問われる国家の主体性/慰安婦、靖国、朴正煕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつのすけ
45
石原さんの歯に衣着せぬ発言は、主張の内容に関係なく好感を感じる。それは、石原さんが政治家だからだ。政治家は、自分の信念を持っていなければならないと思う。しかし、最近の政治家には、その信念が感じられない。我々国民は、信念を持った政治家を待ち望んでいるのではなかろうか。2020/07/30
謙信公
15
相変わらず痛快な石原節。雑誌や新聞記事の書籍化のため同じ論調が何度もあり、『日本よ、○○』シリーズとも重なる部分が多いが、それだけ政治家や官僚が何もしてない証だ。「今の世の中の在り様に苛立ち切歯扼腕している私の心情の吐露に他ならない」と嘆く。コラムが中止になった産経新聞編集局長の情けない言い訳への恨み節に始まり、トランプの「白人至上主義」再来への警鐘、尖閣国有化の顛末、『天才』の誕生秘話、朴正煕との酒など盛り沢山。「日本は絶対負けません」と断じ、国家の主体性のために正しい日本語で憲法を作り直せと提言する。2021/09/24
魔王
13
2016年あたりの話だったので、石原さんがトランプ批判していたのは意外でした。今後、どう評価が変わったかは存じませんが、白人至上主義に対して批判的なのは変わらなかったのかなと思います。あと、橋本に対してとても好感をもっている様子でした。今の橋下はひどすぎるので残念でなりません。2022/04/16
takam
8
内容として色々な雑誌の切り抜きをまとめたものなので、ストーリー性は低く、同じような話が何度も出てくる。 全体を通して、石原慎太郎さんの憂国が語られる。特に現在の日本は完全に骨抜きになり、気概が無いことを不満に感じている。こうなった状況を招いた政治家や国の在り方についての問題点を指摘している。特に民主党政権とドナルド・トランプへの批判が多い気がした。石原さんから言わせれば、現憲法は汚い日本語で書かれており、それをありがたく思う日本人に対して厳しい。2019/05/28
m!wa
6
石原さんって、教祖的なところがあるな。けど、言ってることはだいぶ面白かったし、かなりそそられる書き方でした。元気に長生きしてほしいです。豊洲市場移転の問題は、どうなったのか詳しい経緯を本て書いてほしいです。2019/01/28