内容説明
時代を駆け抜けた心形刀流の若き志士がいた!
時は幕末。紀州藩の22歳の若き藩士にして心形刀流の名手、東使左馬之助は藩の腐敗をただすために脱藩、京都に乗り込み、志士たちとともに尊攘の機運に乗ずることを決意した。新撰組や坂本龍馬、勝海舟たちとの交流を深め、剣ひと筋に生きる男をさわやかな筆致で描く青春剣豪小説。
解説・安西水丸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oskrt
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背景は幕末だけど主人公は創作っぽい こういうのは歴史物というのかな? まあカテゴライズは良いとしても、とにかく強い男の話■戦いのシーンを克明に描いていてものすごく迫力ある 池波正太郎がさらっと短い言葉で、でも鮮やかに描いているのと対象的 血の流れが見えるような生々しい描写■ しかしこの作家の特徴ってこういうところにあるんだろうか? やはりカテゴライズの話になってしまうけど、私は歴史物は好きだけど個人としての剣豪小説には興味は無い ちょっと物足りなかった2015/10/28
縁
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迫真性、鬼気迫る心理、臨場感。そういったものを映すのが、津本陽さんは本当に上手いと思う。張り詰めた空気に汗が滲みます。2014/10/05
ぱぷお
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とても臨場感と迫力のある文章でした。この本をきっかけに、作家さんのファンになりました。2013/02/10
青
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架空の人物とはいえ、強すぎる(苦笑) まあ、贅沢に幕末の有名人がわんさか出演する豪華さは架空の人物ならではだからいいけど。2010/05/26
きょうやま
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幕末、脱藩した名剣士東使左馬之助の志士や新撰組との交流。さわやかな読後感。2020/12/03