村井邦彦のLA日記

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村井邦彦のLA日記

  • ISBN:9784845633050

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内容説明

「翼をください」「虹と雪のバラード」……。
日本を代表する作曲家が綴る初のエッセイ。

日本を代表する作曲家でアルファレコードの創業者、村井邦彦初のエッセイ集。同人誌『月刊てりとりぃ』に2011年から連載している「LAについて」を書籍化。今や国民的唱歌となった「翼をください」の作曲者で、荒井由実、赤い鳥、YMO、ハイ・ファイ・セット、ガロなど、多くのアーティストを世に送り出した著者の人脈は幅広く、60 年代末からパリ、ロンドン、LA、NYなど世界中を飛び回り、ビジネス的にも音楽的にも多くの要人と交流している。そこで出会った人々との思い出やエピソードは単なる交友録にとどまらず、日本のポップス史における貴重な証言でもある。現在の居住地であるLAを中心とした交流を描きながら、関連する音楽、映画や舞台などに話が発展していく独特の内容は、優れた文化論としても読めるだろう。

《CONTENTS》
◎第1章:2011年 広い空の下、フリーウェイはひしめく
◎第2章:2012年 偏西風が慈雨をもたらす
◎第3章:2013年 コロナ・ビールをラッパ飲み
◎第4章:2014~2015年 曲は歌って書け
◎第5章:2016年 We Believe in Music
◎第6章:2017年 過去に学ばずして創作はありえず
◎第7章:2018年 音は暗闇のなかから生まれ、暗闇に消えてゆく
◎番外編:この美しい星、アルファ

◎本書に登場する人々
アーメット・アーティガン(アトランティック・レコード創業者)、アル・シュミット(エンジニア)、エディ・バークレイ(バークレイ・レコード創業者)、クリスチャン・ジャコブ(ミュージシャン)、ジェリー・モス(A&Mレコード創業者)、ジョン・ウィリアムズ(作曲家)、トミー・リピューマ(音楽プロデューサー)、バート・バカラック(作曲家)、ホルヘ・カランドレリ(作編曲家)、ミシェル・ルグラン(作曲家)、ルー・アドラー(音楽プロデューサー)、レスター・シル(音楽プロデューサー)、朝妻一郎(フジパシフィックミュージック会長)、宇野亞喜良(イラストレーター)、川添浩史(キャンティ創業者)、坂本龍一(ミュージシャン)、高橋幸宏(ミュージシャン)、細野晴臣(ミュージシャン)、本城和治(音楽プロデューサー)、松任谷由実(ミュージシャン)、梁瀬次郎(ヤナセ社長)、山上路夫(作詞家)、渡邊美佐(渡辺プロダクショングループ代表)、ほか

*著作権の都合により、この電子書籍には印刷版に掲載されている「美しい星」の歌詞は収録されておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

21
赤い鳥「翼をください」トワエモア「ある日突然」ハイ・ファイ・セット「土曜の夜は羽田に来るの」の作曲者、村井邦彦さんの自叙伝兼エッセイ兼日記です。私の音楽歴で大きな割合を占めるアルファレコードの事が前史であるアルファ・アンド・アソシエイツ時代からつぶさに語られています。荒井由実・赤い鳥・ガロ・吉田美奈子・ティン・パン・アレー・そしてYMOなどなど綺羅星の如き才能が集ったレコード会社でした。1枚を挙げろと言われたらユーミンの「ひこうき雲」かなと思いつつ吉田美奈子「フラッパー」を推します。大村憲司、佐藤博合掌。2018/11/24

2
作曲家でアルファレコードの創業者、村井邦彦が、1992年からの米ロサンゼルス生活をつづった本。現地の気候、風土、食や地理を生き生きと伝えながら、それらに関連した話題を思いつくままに書き連ねる。驚くべきは広い交友関係で、ハリウッド映画の作曲家や大企業の創業者まで、自身の音楽ビジネスで交流した要人との思い出やエピソードは、近現代の文化の貴重な証言となる。LAのイメージはハリウッド以外はそれほど知られていないが、多くの民族が住み生活スタイルも様々なことから、友人に恵まれるには良い環境。音楽は人の縁から誕生する。2019/01/10

くろぶる

0
ジャズや映画音楽の裏側、LA生活環境についてなかなか知ることが出来ない裏側がわかり、とても興味深く読めました。字が小さく分量が多いのがシニアにとっては難点ですが、その苦労を乗り越える面白さです。2024/06/30

よしよし

0
思春期、もれなくグループサウンズに夢中になった少女たちのひとりだった。その中で活躍していた人が、なぜLAに行ったままなのだろうという疑問で、読み始めた。まだ日本中が外国の音楽に飢えていた時代に、まずパリの音楽出版社と契約している。その後、アルファミュージックを設立。事業のみならず、プロデューサーとしても活躍し、荒井由美やYMOのデビューに関わり、作曲家としての顔は、ほんの一面だったと知った。なるほど、事業を子供のように育て、実際の子育てもあり、LAから簡単には帰国できなかったのかという事情に納得した。2023/03/19

ジュースの素

0
2011年からのLA日記。日本の音楽界をリードして来た方はやはり凄い。もう生まれ育ちから違うなぁ。 四半世紀をLAで暮らしているので向こうの風土や暮らしなどもよくわかる。音楽界だけでなくいろんな分野の世界中の著名人との交流が山のようで、文に書くのも記憶力が相当要る。もう80近い方だが、とても国際人。2023/06/23

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