内容説明
新聞社の支局長として20年ぶりに地元に戻ってきた記者の福良孝嗣は、着任早々、殺人事件を取材することになる。被害者は前市長の息子・野本で後頭部を2発、銃で撃たれるという残酷な手口で殺されていた。一方、高校の陸上部で福良とリレーのメンバーを組んでいた県警捜査一課の芹沢拓も同じ事件を追っていた。捜査が難航するなか、今度は市職員OBの諸岡が同じ手口で殺される。やがて福良と芹沢の同級生だった小関早紀の父親が、20年前に市長の特命で地元大学の移転引き止め役を務め、その後自殺していたことがわかる。早紀は地元を逃げるように去り、行方不明になっていた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろこ
60
高校時代、陸上部に所属し、互いに相棒だと思っていた福良と芹沢。しかし、福良は新聞記者に、芹沢は刑事になり、距離を置かねばならなくなった。そして、2人には、共通した苦い思い出があった…。友情、青春、後悔…。私の好みが揃っているのに、いまひとつだった。まず、犯人の動機。それが20年も持続するという執念。福良と芹沢が、そこまで責任を感じることなのか?という疑問。堂場作品の中では異色なタイプなので、一読してみるのも良いかと思うが、あえてオススメはしない。2018/12/24
優希
55
青春と警察というミステリー要素が絶妙です。同じ事件を追う福良と芹沢。高校時代の同級生という絆と警察と記者という相反する立場が2人の立場を結び付けていくように思えました。大人の青春ものとも言えるかもしれません。2021/01/10
てつ
50
動機も流れもリアリティーに欠けるなぁ、などと感じながら終わってしまった。ちょっと残念です。2018/11/18
kei302
49
夏のKinUn堂場作品7作発見! その1:さびれゆく地方シリーズ。利権に群がる実力者たちの醜さと高校時代を過ごした青春の日々の苦くてキラキラした思い出が対照的な作品。 責任を誰に取らせるか、押しつけるか。この部分をもっと深く描いてほしかった。物足りない。復讐は社会的制裁にしてほしかった。2020/08/11
ユザキ部長
32
20年前の事なんて早々覚えてないんですけど。。感情的な人間には、法律や建前で敵わないものか。実際殺人に関与してるんだから一線は越えてるよな。ちょっと共感には遠いな。2024/10/24
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