角川ソフィア文庫<br> 民主主義

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角川ソフィア文庫
民主主義

  • 著者名:文部省【著作】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • KADOKAWA(2018/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044004347

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内容説明

戦後、文部省は中高生向けに一冊の教科書を刊行した。民主主義の真の理念と歴史、実現への道のりを、未来を託す少年少女へ希望と切望を持って説く本書は今こそ読まれるべき名著である。完全版を初文庫化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

67
世の中には民主主義という言葉が氾濫している。誰でも知っている言葉だが本当の意味を知ってる人はどれだけいるのだろうか。「これからの日本にとっては民主主義になりきる以外に国として立っていく道はない」とまで言い切る次第である。民主主義とは一体なにかについて文部省により書かれた本書。読み応えのある素晴らしい本です。2020/03/03

てつ

51
感嘆!戦後直後に描かれたこの本が、国家、文部省によって書かれ一個人の著作ではないことにまずは驚く。教科書なのである。教科書だから淡々と平易な文章だから読みやすくぐいぐい読める。しかも細かな時代背景は抜きにして概ね、現代の私たち心得るべき内容がきっちり書かれている。お勧め!2018/11/11

Kentaro

44
民主主義は、単なる政治の形をさすものでもなければ、古い政治組織を進歩したしくみに改めることだけを意味するものでもない。真の民主主義とは、われわれが日常生活をおくるその方法だ。民主国家では、全ての政治の源は国民の意志にある。言い換えれば、主権は国民に存する。しかし、国民がみんなで朝から晩まで政治のことを考えているわけにはいかないから、自分たちに代わって政治を行ってくれる代表者を選ぶことになっている。そこで選挙民は、村長・市長・知事・市会議員・国会議員などのような代表者を、自分たちの中から選び出すことになる。2020/04/13

Shoji

39
戦後に文部省から出版された「中高生向けの民主主義の教科書」の復刻本です。間違いなく良書だと思います。私個人としては、野党の意義について解説している章。そして、ナチス党が結党された以降のドイツの民主主義の崩壊のさま。これらに、新たな気付きがありました。「民主主義は人類普遍の原理」と述べられています。決して学術的で小難しい内容ではありません。一読しておいて損はないと思います。2022/05/23

つっちー

27
1948年に文部省が編纂した民主主義の教科書。 GHQの検閲があったことを考えると、国連における常任理事国の拒否権問題などに言及しており、当時の編纂担当者が、かなり頑張った形跡がうかがえます。 読みやすく書かれており、民主主義の理想、原則への理解は深まります。 憲法についても触れられており、当時としての憲法へのスタンスが分ります。 文科省の現在の状況を見ると、現在の世界情勢を踏まえた上での「民主主義の教科書」の編纂は期待できないのかなぁ。 今こそ、必要だと思うんだけど。2019/08/11

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