内容説明
2013年、英国に住む当時3歳の自閉症の少女が描いた絵画が、その卓越した美しさで世界中の注目を集めた。
アンジェリーナ・ジョリー、アシュトン・カッチャー、ダニエル・ラドクリフも絶賛する、小さな天才画家。絵を描くことに喜びを見つけた自閉症の少女アイリスと、固い絆で結ばれた一匹の猫、そして少女を育てる母の姿が困難に立ち向かう勇気をくれる、感動<子育て>ノンフィクション。
2歳のとき自閉症スペクトラム障害と診断されたアイリス・グレース。アイリスの母親である著者は、この予期せぬ出来事に直面し、人生が一変する。自閉症の知識がほとんどなかったため、あらゆることが予定通りにいかない状況を、一つずつ理解することから始めなければならなかった。戸惑い、苦悩しながら、彼女はアイリスに寄り添い、アイリスのために様々な行動をおこしていく。すると、セラピーの一環としてはじめた絵画に、アイリスは自己表現の方法を見つけ出し、非凡の才能を発揮しはじめる。そして最高の相棒、子猫のトゥーラとの出会いをきっかけに、閉ざされていたアイリスの世界が、外へ向けてゆっくりと開かれていく―――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
93
巻頭に載る可愛らしいアイリスと猫の写真、両親の穏やかな笑み、そしてアイリスが描いた光溢れる絵。心が木漏れ日に放り込まれる。生まれくる子どもに語りかける幸せな時間。娘は他の子どもとは違うのではないかという不安。自閉症とわかった娘にしてやれることを模索する必死な思い。奇跡の子猫トゥーラとの出会い。大変なことも書かれているのに、決して綺麗事だけを掬っているわけではないのに、嫌な気持ちにさせられることが全くなかったのはどうしてだろう。ただ娘のために寄せる愛。散りばめられたその光こそ、神々しい絵画のようだった。2017/11/19
優希
44
自閉症の少女・アイリスの物語です。家族の支えがあり、自らの才能を花開かせていくのに凄さを感じました。アイリスは障害を持ちながらもそれを超える何かを持っているのですね。自分も発達障害を抱えているので、共感することが多かったです。2023/04/02
まきこ.M
35
原石を試行錯誤を繰り返しながら磨き上げ、宝石となり輝きを増していくようー自閉症のアイリスに合う土壌を探し、種をまき蕾をつけ花開くのを信じ一緒にそばにいることの母の根気強さと深い愛情を強く感じます。否定することをやめ、のばせることを冒険していくためには彼女の全てを受け入れ、常にアンテナを立てて彼女を知っていくこと。先入観や期待が混ざると違った結果になってしまう難しさ。何より素晴らしいのは在宅学習で彼女が好きなテーマに沿って国語、算数、社会、理科、音楽、体験学習と繋げていくこと。机に向かうだけが勉強じゃない。2017/11/15
はな
29
装丁のアイリスとニャンコの姿に一目ぼれしました。とっても愛らしい。自閉症と診断されているアイリスの描く絵は幻想的でありながら力強さもある魅力的な絵でした。小さなころからどうも育てにくさを感じる母親のアラベラ。もしかしておかしいのかもしれないと思いつつもそれを認めるのも怖いという葛藤はよくわかりました。娘は父親を拒むためにどうしても夫との関係も一時悪くなってどうなるのかと思いながらも母親の強さを感じました。アイリスを育てるのは想像以上に大変だったのではないかとおもいます。2017/07/14
宇宙猫
14
★ 子育ての苦悩を描いた本だけど、子猫も絵もちょっとでてくるだけでタイトルにだまされた。間違えてでも買ってほしいという必死さは感じるけど。大半がネガティブ思考なので途中からは飛ばし読み。2018/04/03
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