内容説明
父は何者だったのか?70代の息子と90代の父親。老いた息子は父の記した奇妙な報告書を見つけた。それは戦前、思想検事だった父親が、「思想犯の保護を巡って」自己の所信を開陳した報告書だった。息子は父の過去にあえて向き合い、己の来し方の輪郭を確かめようとしはじめる……。老いと記憶を巡る小説の冒険。自伝的長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
36
黒井千次さんの自伝的小説。思想検事だった父親の来し方を、残された文書から辿る。「父と息子」というのはよく書かれる主題だ。(精神的な)父殺しに象徴されるどこかで乗り越えなければならない壁。自らも歳をとってくると、初めて分かる父親という偶像(の苦労)。照れや恥ずかしさが先に立つコミュニケーション(母親と違って)。本著はそんな微妙な息子の感覚をうまく表している。純粋な私小説かと思って読み始めましたが、ちょっと違うんですね。2019/01/06
ミーコ
23
何とも不思議な読後感でした。何処まで理解出来たのか?分かりません。帯に惹かれて読んだのですが、難しかったです。2021/09/03
san0604
8
136ページまで読んで断念 地味で眠くなり 読み進めるのが困難。 2019/02/06
ユカママ
3
70代の息子が主人公の作品。父であり祖父でありそして息子としての心情が描かれています。思想検事という耳慣れないことばに私自身の勉強不足を痛感しました。ほかの作品も読んでみたいです。2018/12/18
だけど松本
2
なんだったのか全然わからん。2023/08/13
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