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内容説明
仏教思想を西洋哲学に匹敵する次元にまで深め、アメリカに大乗仏教の神髄および禅文化を広く紹介し、西田幾多郎からジョン・ケージまで多大なる影響を与えた鈴木大拙。近代日本において最も重要な仏教哲学者の足跡をたどり、その思想の全体像を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっきー
12
✴4 再読なのだがすっかり内容を忘れていたので面白かった、大拙の初期の翻訳の「仏陀と福音」は仏陀とイエスを重ねていて、その著者である米国の師匠のケーラスはショーペンハウアーから影響を受けた人だった、大拙は妻の師匠だったジェームスの純粋経験を西田に伝え「善の研究」もショーペンハウアーの影響が大きかった、最近「意志と表象としての世界」を読んだので影響の大きさというか元ネタはこれやろ感が頭から離れない、後半の大乗仏教(如来蔵)と禅の関係は今の自分の関心事にドンピシャだった2019/11/05
あっきー
11
✴3 鈴木大拙は「禅と日本文化」しか読めていない、他に3冊程が挫折して積んである、でも元ネタの周辺の宗教思想と書かれた作品の背景も分かってきたので今度こそ読めそうな気がしている、ウィリアムジェイムズ、ウィリアムブレイク、南方熊楠や岡倉天心、柳宗悦などいろんな人が登場するし、登場人物へ興味が広がっていく感じがコリンウィルソンのアウトサイダーと似ている2019/05/05
マウンテンゴリラ
3
宗教を出発点とし、哲学、政治、芸術とあらゆる分野の近現代における思想に影響を与えた人物。それが本書によってもたらされた新たな巨人・鈴木大拙への認識であった。何といってもその最大の功績は、宗教、思想の一元化を仏教を中心とした東洋的視点から模索し、即非の論理という形で理論化したことだろう。それが、専門的、学問的、世界的にどのように受け取られているのか、我々素人には分からないし、その判断材料もない。しかし、世界で認められた仏教哲学者であり、最も著名な日本人思想家であることは間違いなく、→(2)2020/02/08
kentaro mori
3
鈴木大拙の名を知ったのは、禅ではなく、ジョンケージから、という自分ではあるが、大拙の思想の変遷、影響がまとめられている。とはいえ、「華厳」の章は記憶が飛んでしまったのでいつか再チャレンジしたい。西田、宗悦、ケージ、折口、井筒、、、という最近興味のある人物全てに関わるキーパーソンとして大拙がいる。大拙は禅のみにあらず。⚫️「それは無限の可能性に満たされたゼロであり、無尽蔵の内容をもった空虚である」2018/12/09
takao
1
ふむ2025/07/17
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