内容説明
【発達障害の人もそうでない人も安心して働ける職場環境を】
発達障害の人はその特性から、職場でトラブルを起こしたり、周囲を戸惑わせてしまうことがあります。しかし発達障害ゆえに、自分だけでは解決できず困っていることも多いものです。
長年、米国生まれのEAP(Enployee Assistance Program:従業員援助プログラム)を用いて職場のメンタルヘルスサービスを行ってきた著者が、発達障害の特性を持つ人への適切な支援・働きかけにより、トラブルが減り、本人だけではなく周りの人もより安心して働ける職場づくりにつながった事例を数多く紹介します。
発達障害を持つ人、また同じ職場で働く人双方の理解を深める一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海戸 波斗
3
発達障害の周りの人のための本。これを渡してどうぞよろしく。で、職場環境が整ったら良いなあ~。周り頑張れ、私は、もう充分頑張ったはず。2018/06/19
あや
2
相談事例が豊富で、発達障害者がなぜ・どういう考えで困るのかがわかりやすい。前半はいわば「お世話係」を作るなど周囲の負担に甘えるような解決もあったが、後半にはそれで不満が出た例なども挙げている。人的サポートは眼鏡のようなモノ、自覚症状の有無(内罰or外罰)、周りとの調和や努力の可視化が大切…など覚えておきたい事項は色々あった。具体的なマニュアルの作り方などももう少しあれば良かった。2021/03/10
カラ崎検査官
2
産業領域での発達障害を持つ人への対応(構造化など)が分かりやすくまとめられている。ASDの事例が中心か。2019/05/01
もも
1
様々な事例とそれに対する対策が紹介されていてわかりやすかったです。同時にこの障害の症状の幅広さには改めて驚きました。理解を深めるにはよい本だと思いました。2023/03/18
Hidekazu Asai
1
結局は労働者ではなく会社側に立つ見方。 会社と労働者の中立などあるわけがない。 労働者は会社には立場が弱いのだ。 発達障害者を矯正するのではなく、まず、会社が変われ、と私はいいたい。 2018/06/22